午後4時の男

「午後4時の男」、これから父をそう呼ぼうか。
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午後のおやつの時間がすぎるころから父の覚醒が始まるようだ。
昨日は夜娘がドリルをしてくれたが、説明しなおさなくても
ちゃんと自分でできたという。
顔つきもしっかりしていて大好きなお風呂も私がカリカリしなかったので
とても機嫌よく、楽しくベットにはいった。

寝る前の約束。
「起床は7時。それまでぜったい服をきちゃだめ、
6時30分にトイレに行ってもベットにもどること」
「わかったよ~」
父はきっと忘れるだろうと思ったら、今朝、ちゃんと守ってた。
テレビもついて、シャッターもあいて、ストーブもついてて、
あれ~と思ったがベットのなかで静かにしていた。

デイサービスは休んだ。
父はだまっているが、「幼稚園」といいつづけるから、「幼稚園児」
扱いされるのがとてもいやなんだと思う。
私は、ただ父をひとりで留守番させるよりはデイにいてもらうほうが
安心なのでいってもらいたいだけなのだが。
夫もおれだって、ぜったいそんなとこにはいかないという。

確かに父が生きてきた環境、受けてきた教育から見ても、
反応は鈍いといえども、自己がまだしっかりしている場合、
60人ちかい、お年寄りの中で、自分と同じような感性の人に
出会うのはむずかしいし、母に言わせると、新しい人間関係を
作るのもほんと面倒という。
外交的な母でさえ、もうめんどうというのだから
寡黙な父に友達つくれというのも無理な話だ。

一度だけ大学教授だった方が見えて、父はうれしそうに
帰ってきたが次回からは「自慢話ばかりだった」といって、
あきれていた。その方も来なくなったから、きっとデイが性にあわなかったのだろう。

高齢者クラブというものもあるが、送迎が無理だし、
65歳以上だと、元気な人がほとんどで、動きもゆっくりの
80歳以上はついていけない。

まだ生きる意欲があるお年寄りにゆとりあるヘルプをしてくれる
そんな場所ほしい。

もう少し落ち着いたら、父のために絵を教えてくれるボランティアを
探そうと思っている。
痴呆(こんど、認知症ということになるらしい)を理解してくれる先生を
探せれば良いけど。

母は整形外科から内科の管理下になるようだ。
昨日、外来の主治医から電話があった。
母が胃カメラを拒否したという。
血液検査でチェックしながら行く方向になったという。
どちらにしても明日は一日病院にいなければならない。
by ygracia | 2004-11-23 15:32 | 今日のお話

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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