アスタ マニャーナ、また明日! gracia.exblog.jp

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


by ygracia
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

母の思いは

なんだか体調すぐれず、母の訪問が延ばし延ばしになってしまっていたので、
今日はあわただしく出かけた。

母はやはりあんまりいい顔はしていなくて、笑わない。
脳のなかで何が起きてるのだろうか。

「ここはどこなのよ」
ひさしぶりで聞かれたので、あわてて
「病院」と答える。
足がまだ治らないからねっと、いうと納得。

持って行った宇治金時のアイスバーを渡すと、何にも言わずにもくもく食べる。
笑顔無し。
「おいしくなかった?」と聞くと、
「いや〜〜おいしかったよ」

大好きなカルピスソーダも飲むことは飲むのに、反応なし。
いつもなら、「ああ、おいしいね」っていうのに。

「あたしはいつ帰れるの?もういやだ」と久しぶりで言う。
答えられない私。

引き出しにしまってある、家族写真を出してみせる。
笑顔の父と母。
「お父さん、もう死んじゃったのよね」
めずらしく「おとうさん」と言葉がでた。
「うん」

順番にこれだれ、と聞くと、すらすら答える。
最後に写真のなかの私を指して、これだあれ?
ごまかし笑いをする母。
数秒ずれて、「ゆみこ!」と答える。
「おかあさん、忘れないでね」
「忘れるわけないっしょ」
「.......」

アイスに、ゼリーに、あんぱん、カルピスソーダと
もぐもぐ食べた。
残りのミニあんぱんは、夕食時の補助としておいてきた。
最近夕飯をあまり食べないから。

そうしたらお風呂の時間がきちゃった。

スタッフが(食べたばかりだから)もどさないように気をつけますねと言ってた。
気がついてくれるとうれしい。



母の思いは_b0055939_22531188.jpg



ギブスをはずしたあと、固縮が起きていて、ものすごく痛がっていた足も
施設の正しい対応で、どんどん痛みは消えて行っている。
感謝しかない。
ものすごい形相で痛がるというので、ボルタレンを持って行ったけど、
もうあまり必要ないかもしれない。
でもほんとに良かった。

母にトイレはどうしてる?と聞くと
「トイレには行かれないのよ」と答えるから、
じゃあリハビリ頑張って、なんとかトイレに行かれるように
なってね。できるんだから。というと
キランと顔が明るくなって「うん、わかった」と答えた。

そのほかもお昼に飲んでいた大田胃散をやめるからというと
胸焼けもないからいらないとはっきり答えた、数秒後、
「ちゃんと薬はいれておいてね」
だから胃散は必要ないから、おかあさんも飲み過ぎは
効かなくなると言ってたでしょ、というと、そう、わかったと返事。

脳の中はどうなってるだろう。

次の予定があって、そわそわがばれたのか、
「早く帰りなさい、遅くなるから」と母に言われた。

再来週はおうちに帰るからねというと、無表情に「うん」と言った。

ホールでは、おじいちゃんとおばあちゃんたちが、野球見てて
イチローがでてくると
「あ、イチローだ」
で、おじいさんが、「すずきいちろうっていうんだよ」
ほかのおばあちゃんが、「だからね、長すぎるからイチローになったのよ」
と、ああだこうだとイチロー談義。

元気なおばあちゃんが自室からお菓子の缶を持って来て、みんなに
配っている。
いいのかな。
でもみんな嬉しそう、楽しそう。

そんな交流を見て、あの社交的だった母はなんで変っちゃったんだろうとつくづく思った。
もともとの性格がおとなしかったのかしら、
いやいや決しておとなしい方ではなかったけれど。。。。

母の思いは_b0055939_2331311.jpg



またもうすぐ母の帰宅する日がやってくる。
それまでに私の体調整えなくちゃ。


にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村

レビー小体型認知症を知ってもらうために
私も参加宣言しちゃいます♪
協力していただける方、1 click!

by ygracia | 2009-07-11 23:05 | 母の記録