おおあわて

b0055939_2235887.jpg気力がでなくて、ぐたぐたしていたら、病院から電話。
「おかあさんがどうしても電話がしたいところがあるとおっしゃってます。
何時にこられますか?
あと、そちらの電話が非通知拒否なので病院からの電話が通じません。
携帯かどちらか非通知解除しておいてください。」

そうなのよ、最初から病院からの電話は非通知なので
解除しておいたのだが、一発で「おれおれ○○」が来たので、
また戻しちゃったのだ。
携帯は先日設定かえたりして、解除するの忘れてた。

でも母が電話したいところって、親戚の姪のところかな。
プライド高い人で友達になんか病気のことなど絶対言わないし・・
変だな。
母の電話帳を持っていこうか迷ったけどやめた。
毎日電話魔になっても困るし。
正常ならいいけど少々不安だし。

気力がでないので、娘に一緒にいってもらう。
「あ、やっと来た」
「なに、電話したいって。」
「明日退院なのよ」
「え~~~え”~~」
「だから、早く知らせなくちゃと思って電話したかったのよ」
「????」

ナースステーションに行くとチーフ看護師さんがいたので
早速聞くと、
「明日退院と言ってますけど~」
「いいえ、いいえ、」
「????」
「教授回診のときに教授が-これならいつ退院してもいいね、
明日でもいいね-と言ったのですが、元気になったねという
意味なんですよ、だから・・・」

母は頑として聞かなかった。
「先生が言ったんだから」
「でもお母さんの先生じゃないのよ、別な人」
「でも教授だよ」
「おかあさんの先生は久木留先生よ、」
「そんな人知らない」
「おかあさん、まだうちのほうが準備できてないよ、
おかあさん動けないのに、私動かせないって。」
「じゃあじゃあ、ベットとか準備しないといけないから
もうすこし、待ってよ」と娘。
娘が話すとニコニコしてる・・・

夜勤のいつもの看護師さんが来た。
「いま、リハビリはじまったところだから、もうすこし
がんばって、それから退院ですよ、
ね、がんばりましょう」
不機嫌になった母はもう私たちに帰れといった。

今日一日、母はうれしくてうれしくて過ごしたのだろう。
それが夕方一瞬にして崩れた。
きっとすごいストレスになっているだろう。
胃が心配だ。

娘が持っていった熱いコーヒー、あれがあって、
母の気持ちもすこしは落ち着いたのかも・・・



父はデイにいっていた。
私が病院に行っているほんの少しの間に
またせん妄が始まって、
「朝鮮人が調査にくる」
と言った。
たぶん、ニュースをみてなにか思ったのだろう。

いつものように服とパジャマのことでばたばたして
軽い体操して明日からは歌でも歌おうかといったら、
「いいよ、火曜も木曜(デイ)歌ってんだよ、すごくうまい人がいる、
おれは声がかすれちゃうんだよ」
「なに歌うの?」
「北国の春」
わぉ!

寝るときにモーツァルトをかけて、3日目。
「モーツァルトを聞いてねましょう~」
「解説がないとわからないよ」
「私もわからない、だまって聞くの!」
「はいよ」

フリフリ体操は父が動けなくてフリフリ風にした。
腰も動かないので、スキーのようにやってといったら、
静止画像のようだが、ボーゲンスタイルでそれらしく
止まっていた。
80までゴルフやってて、すごく好きで
車でつれてってあげる、なんていいながら、しないでいたら
遠い人になってしまった。
もっとかまってあげていたら、まだ元気だったのかな・・・・

今日は落ち葉はきを3回もやった。
なにも考えず、掃き清めた道を見て、よし、と思い、
そこに風が巻き込むようにふいてきて・・・
道はあっというまに元通りの山道のようになり・・・
(○そー!)と思いながら、またはいて・・・
なにも考えない・・これがとてもここちよい・・・
by ygracia | 2004-12-02 22:38 | 今日のお話

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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