認知症って

親の介護に遭遇しなかったり、また認知症という言葉と縁のない生活を送っている同世代の人も
たくさんいる。
高齢だけれど、自分とは離れて両親だけで暮らしているし、「だいじょうぶなんじゃない」という
言葉を聞くたびに、「ほんとにそうなのかなあ」と思ってしまう。
でもそれもその人の運命で、私が心配することではないから、ま、深くは追求しないんだけど、
話しているうちに「なんだかぼけたことしてる」「なんでわからないんだろう」なんて
言葉がでてくると「だから、それが認知症なんだってば、認知ということが難しくなるんだってば」と
ついつい、気合いが入ってしまう。

だけど、認知症もさまざま。

母は脳梗塞のあと、MRIで見てもらって、もう明らかな脳の萎縮とダメージ部分があり、
アルツハイマーと言われた。
糖尿病のためアリセプトは使用しなかった。

早い時期に失語になっている。
ものと物の名前も一致しないし、家族の名前も忘れている。
今ある状況を把握しているかというと、
そうではないみたいだし。

で、今回の帰宅でわかったことは、「やっぱりわかってない」
ということだった。
できることも徐々に減って行く。

やはりアルツハイマーであり、レビーじゃない。

父の場合は座ってというと、座ろうとする意志を見せ、がんばっているのだか、
体が言う事を聞かない。
座って維持しようとするけれど、神経の問題でど〜〜んと後ろに倒れて行くのだ。

母は座るよ〜と行っても、うんうんとはいうけど、その意志はまったくない。
こちら任せ。
座るんだから、、と行っても、カラダを預けた相手に依存。
座ってというと、「できない」「なんでしなくちゃいけないの」「うるさい」とか言う。

夫は「家族だから甘えてるんじゃないの」というけど、そういう問題じゃない。
理解する気もなく、理解もできなくなってきているのだ。

ただ、とりつくろいは上手。

あとは猜疑心が強い??

車いすの部品がホームで破損されてしまい、そのため全取り替えなので
業者さんがきたのだが、その間なぜかベッド柵の間から
じ〜〜っと見ている目の恐い事。

今回はほとんど「てっちゃん」と呼ぶ。
「てっちゃんは、おかあさんの姉さんでしょ」
「そうだよ」

私もしつこいから「てっちゃんじゃない」というと、「だれさ」
「ゆみこ」というと「そうだった」とはいうけど、「ゆみこ」とは口にしない。

娘も「ひでこ」と呼ばれ「ひでこじゃないよ」と聞くと
「だれでもいい」と言う。

朝食のあと、もうホームに行く時間なのでそのまま車いすにすわってもらっていると、
「はやく〜〜はやく〜〜〜」のコール。
ベッドということばは出てこないので、「あっちに行く」と主張。
もう出かけるからというと納得するものの、また直ぐにコール。

最後は娘に「早く、早く、大変だから早く帰る」と主張。
娘はてっきり、私と娘が大変だから、もう帰ると言い出したのだと思ったそうで、、
ところが
「早く 帰る、病院に帰る、これに座ってるのは大変だから、いやだ」
ということで、主張。

車の中では、なぜかるんるんで、娘が朝から何も飲んでない私のために
ラテを作ってくれてきてたのだが、それを横取りしようとする母。
甘くないんだってば。。。
熱さもわからないので、カップのなかに指を突っ込みそうになった母。
危なかった。

車から車いすに移乗のとき、案の定、だれも来ません。
またすべりおちそうになったけど、踏ん張った。
脱力する母を支えきれない。
もう次回から介護タクシー決定だ。

今回はなぜかワガママ全開の母だった。
夜は8時前には眠りに入り、2時頃から起きだして、
うなったり(ガンのせいか、わからない)
てっちゃん、ごはんは〜〜を繰り返し。
そのあと、またうつらうつら。

今回は初めて寝言を聞いた。
母らしい寝言。
「やめなさい! そこの人、やめなさい!」
とはっきりとした命令口調。
大昔婦長さんだったから、命令口調得意なのよね。。。
一瞬幻視かと思ったけど、そうではなくて寝言だった。
どんな夢?
正義感の強い母はどんな夢みてたんだろう。。仲裁かな。。

でも12時頃のおむつ交換では、「ゆみこ、寝ないの?」と突然いう母。
寝ぼけてれば私は「ゆみこ」なのかなあ。。。と不思議だけど、
結局嬉しくなるんだ。
やっぱりおかあさんだと、そのときだけは思うんだ。
by ygracia | 2011-05-20 15:10 | 気まぐれなお話


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