アスタ マニャーナ、また明日! gracia.exblog.jp

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


by ygracia
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母のつぶやき その2

私の頭の中も混乱中。

麻薬を飲むということは、母の意志でもなく、
痛みを訴えられるけれど、がまんしているのか、
何をどう訴えればいいのか、良くわからないでいるのか、
そのあたりは、はっきりとはわからない。

痛いの?と何回も聞くと、うるさいと怒り
「なんともない!」と言う。

昨日も今日も薬のせいか、寝ない、と思ってたら、
どうも10時すぎから、激痛があったみたいだ。
でも、わーわー騒ぐ訳でもなく、ただゴロゴロ。
ときどき、せん妄状態なのか、意味不明のことを言う。

昼間はそうでもなかったので、今日はオプソはいらないなあと
決め込んでた。

でも薬のせいで吐き気もある。

尿バルーンは思い切って、抜いた。
先生も母が最後の最後で、「別に何ともない」なんていうから、
抜くかどうか躊躇したけど、抜いた。

すっきりはしたし、母は起きると言い出した。
出掛けるのだそうだ。
だから着替えるとのこと。

車いすにうつして、着替えてテレビ見てもらう。

こちらは24時間尿がでなかったら、また入れなくちゃならないと
心配で、ちょこちょこ水分とは思うのだが、
飲まないし、飲めない。

今日は寒過ぎるから出掛けるのはやめようと言った。
じゃあ、わかったと、テレビ見てる。

ベッドに戻って、休んでもらってて、私は2階へ。
このところ寝てないので,ソファに座ったとたん、寝てしまった。
目がさめて母のところに行くと、布団はめちゃくちゃ、なんかおかしい。
良くみると、ベッドにまきつけてあったスカーフがほどかれて
なげてある、
さわったらぬれてて、。。

吐いたという。
ティッシュが目の前にあるけれど、それを認識できないので、
手にさわったスカーフをほどいたらしい。
ほどくことがすごいけど。

吐いたのは、さっき舐めてた黒飴の液と水分。
残ってたちいさなかけらを取り出しておいてよかったあ。

で、まったく寝ない。
ついおとといまで、ぷーかぷーか言って寝てたのに。

今夜からフェントステープ開始。
2時間して眠るかなと思ってたら、なんだかベッド上であばれてる。
クッションなげたり、ティッシュの箱なげたり。
話もいろいろ。
「手術、病院、」というので、手術したいのかとこっちはどうにも
やりきれない。
「ここはうちで、病院じゃないよ,手術はないよ」
「おばちゃん、退院?」

「ゆみこはおとうさんの写真のところで寝なさい」母の目の先には父の遺影がある。

「てっちゃん、ねえちゃん、頼む」
なあにと飛んで行くと


「ニンゲンコロシテ」

 。。。。。。。。。。。。

痛いところが腰あたりだとはっきり言う。

痛かったら痛いというのよって、言うと「なんにも痛くない」


吐き気止めの座薬をいれたばかり、痛み止めの座薬いれていいの???
オプソがすこし聞いて来たみたいで、やっと静かになった。
でも熟睡はしていないと思う。

大変な最期だけれど、なんだかなあ。

手術すればよかったのか、また考えちゃったが
自然に行こうって決めたから、

食欲だすためのステロイドの座薬はお断りした。

比べちゃ行けないけど、ターミナルのとらも、コッキーも
ステロイドで、カラダの機能を無理に使ったから、
確かに一時元気になるけど、それは自然の摂理に
反していたって、いっつも思うんだ。
心臓も倍動かされて。。。

母は自分で決めている。
水もいい、食事もいい。。

ほんとにいいのか、見てるだけで。

これが私に与えられた試練ではあるけれど。


88才、りっぱに人生やってきた。。

テレビのニュースで、岩見沢がでたら、
「勉強に通ったのよ、電車で」って。
そう母は岩見沢高女の生徒だったから。

雪景色。

母が夜中だというのに、さっきまた出掛けると言うので、

そとは  おおゆき。。。。

と言ってみたら、そお〜〜〜って。

ごめんね。




母のつぶやき その2_b0055939_2165419.jpg

by ygracia | 2012-01-17 02:17 | 母の記録