大混乱から静寂へ

母の癌の痛み止めを開始してから、展開が早過ぎて
私の頭の中はパニックを起こしていた。

ナースに見せていたメモ書きも乱雑を極め、
何を書き留めるべきか分からない状態。
もしかして、認知症の始まりか、なんて。。。

混乱の原因は「麻薬」
癌治療もどんどん進んでいて、モルヒネと聞くだけで
恐れていた母世代の人たちはきっと信じられないくらい
緩和治療は良くなっている。

息子が早い段階で、緩和治療と薬の教科書を貸してくれたので、
薬が開始されるときは、そんなに恐くはなかった。

しかし人間の心理というものが、、これがかなり難しかったのだ。

確かに痛みは和らぎ、母の寝顔を見て、ほっとするという時間が増えた。
しかし、確実に母は弱って行く。。

レスキュードーズと称して、痛みがあれば痛み止めを、、
というのが、今度は私の心理的問題を呼び起こす。

母を薬漬けにしている感覚に陥るのだ。

緩和にはちがいないのだけれど。。

時間をあけようと考えると、そういうことに関係なく母は苦しみだす。
(ただし、静かな訴えではあるけれど。)

母がときどき覚醒し、話をすると、薬が効いているからと、思い、
母が眠ってしまうと、薬が母を眠らせてしまうと思い、

混乱。

乱雑になるノート
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ネットでお勉強
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そうこうしているうちに、痰がからむようになり、
暴れる母の痰吸引は無理と判断し、担当ナースを呼んだら、
先に訪問医が到着。
酸素導入、抗生物質点滴となった。

しかし、ここでまた私はなんだか納得いかなくなった。

”チューブにはつながない”はずが、点滴の痛みに母は耐えなければならなかったし。。

午後になり、訪問医に点滴は続けないと電話。
家族の意志に従うとのことで、明日からの点滴もなくなった。

酸素はしているが、母がいやがるので、鼻近くの酸素濃度が
高まるように、パジャマの肩にチューブがとまっている。
くまちゃんにもレスキューお願いして、チューブの位置を調節。
眠りにおちた瞬間を見計らって、鼻に装着。
しかし、ちょっと目を話してたら、くまちゃんが酸素吸ってた。。

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暗闇に光る、酸素マシーン〜
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今日のこの日を想像もしていなかった昨日。
娘に頼んで母の香水と、靴を買って来てもらった。

母の匂い、おばあちゃんの匂いは、「シャネルNo.5」
靴は「銀座YOSHINOYA」

母が持っていたものには及ばないけれど、気持ちだけでもと。。
着ていくものは、母自身が作ったレースのドレス。

華やかだった母を華やかに送りたいと思った。。。

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静寂のなかで。
by ygracia | 2012-01-25 02:16 | 母の記録


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