アスタ マニャーナ、また明日! gracia.exblog.jp

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


by ygracia
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

地域高齢者精神医療班

今日は、仲間内の勉強会。
普通は大勢で講演される方々が、特別に少人数に対応してくださった。

もうコンビニで買った大学ノートが、三分の一使っちゃうくらい
書き込んだ。

今まで、海外の介護に福祉にと、日本人が騒ぐのがあまり好きではなかったのだけど、
これもまた、勉強してみないと、ほんとにわからないもので、
文化や宗教や生活の背景が違うから、違うとひとことで言ってはいけないことが
良くわかった。

目からうろこ状態。

はっきり言っちゃうと、日本のそうそうたるメンバーの方々も、
最後はため息。。。状態だった。

以下、facebookに貼付けた文。


今日は、デンマークの地域高齢者精神医療班のチーム、医師、看護師(認知症スーパーバイザー)、認知症コーディネーターのお話を聞いてきました。

目からうろこというか、、、人として当たり前のことが日本ではなかなか
実現しない、、のはなぜか、と日本人からデンマーク人に問いただしてしまう、、
くらい、考えさせられました。

「思いやり」のひとことなんです、すべての基本が。

レビーのことは質問したかったのですが、システムのお話が中心だったから
ちょっと遠慮してしまいました。

だけど、医師の話のなかに、「老年精神科にて、アルツかレビーかの
診断をする」という言葉など、Lewy Bodyの言葉がなんどもでてきて、
お〜〜と思いました。Lewy BodyにはSPECTが必要(ヨーロッパでは
心筋シンチをあまり受け入れてないそう)とも話していました。

デンマークのシステムは、国民全員に家庭医がいて、認知症らしいと
なれば、老年精神医が診断。そしてコミュニケーションレポートが患者や
家族の同意のもと、認知症コーディネーターに送られ、サポートが始まり、
薬の管理や効果なども一年くらい、老年精神科医がついて観察。その後
家庭医のもとに戻ります。

これならレビーの薬剤過敏で苦しむこともほとんどないだろうし、
サポート体勢も整うから、穏やかな生活が望める。

そして、やはり認知症の正しい理解が必要と言っていました。

施設入居は、最終手段。
行動症状が強くても医療班が指導するので、職員も対応できる。
薬はなるべく使わない。

あ〜〜レビーというだけで、敬遠される日本の今とは大違い。




話のなかで、家庭医には認知症の診断が難しいということばがでてきて、
家庭医が処方など間違えることはないのかという問いには
だから老年精神科医がいて、チェックできるとのこと。

なんとすっきりしたシステム。

もちろんデンマークが認知症を受け入れる社会になるのに、50年60年
掛かっているのだけど、
2008年?にテレビドラマシリーズで、
家庭医が認知症になってしまうドラマがあり、それがヒットし、
国民全体に認知症を考え、見直す意識が出たのだそうだ。

日本の認知症対策、最前線では、
医師たちが、医師がリードするのではなく、うしろに、とか黒子とか
いい、
認知症は生活習慣病とおなじだから、環境整備を整えるのが優先、
みたいな流れになってきてるけど、、、

このデンマークの

「地域高齢者精神医療班」

医療とケアのバランスの良さ、知ってもらいたいもんだ。

でも日本の歴史、医師会の歴史、ドロドロ部分と

「お医者さま」の意識はきっとなかなか消えないんだろうなあ。

みんな、人間に戻ろう。


てか、大学ノートに必死に書いてるのはわたしだけ。
みんな、キーボード、カチカチ、、

。。。ちと悔しい。。。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
by ygracia | 2012-12-01 00:05 | 気まぐれなお話