ショートステイ

初めてショートステイを経験したとき、父や母より私のほうがひどく疲れ果てた。

まず、ふたりの生活用品をそろえること、初めてなのでどのくらい必要かが
わからなくて、持ち物シートに書いてあるものをすべて持たせた。
薬の準備も母が何種類も飲むので、間違えられては困ると思い、
1回分ずつ準備した。
まるで1ヶ月くらい行く感じの荷物だった。

入所時の面接も疲れた。
二人の健康状態、注意事項、いろんなことを伝えなければならない。
前もって文書にしてもっていったものの、職員は自分自分のメモをとることを
義務付けられているらしく、結局説明しなければならず
時間ばかりが過ぎた。

帰宅してくると頼んだはずのシップも封を開けた形跡もなく、
目薬も塗布薬も減っていなくてがっかり。
これはもう5回も同じ状態なので、クレームを付けなくてはならない。

衣類に関しては、母が職員に「足りないじゃない」
「あら、ないの?」とか言われるというので、母にはいっぱい持たせた。
母は元来おしゃれで、カジュアルなものはもっていないし、ふつうの
お年寄りが着るようなものも持っていない。
とりあえず、楽そうなものを選んでもたせているが着替えはお風呂のあと
だけということになってしまうらしく、そのまま戻ってくる。
ジャージのズボンでいいんですよ、なんで言われても母ははきたくないし
私も着せたくはない。
母は粗相があるからパジャマの数も半端じゃない。
パジャマこそ、病院と同じで貸し出しでいいと思うんだけど。

父のほうは、寒いとか暑いとかいえないし、どこに服があるかわからないし、
くれぐれもお願いしますといっているのに、先月は
スポーツシャツ1枚のままでいて、迎えにいくと体中が冷たくなっていた。
ベストもカーディガンもあったのに。
だから今回は父にしっかりクローゼットを教え、たしかめさせて、
見えるところにすべておいてきたので父も自分で着たそうだ。
引き出しになどいれたら、職員もみやしないのだ。

とにかく職員のメモはじぶんだけのものになってしまい、伝達ができていない。
データ化をして、次回からの利用者のデータをしっかり全職員が知るべきだ。おなじデータを見なければなんの意味もない。
そして家族が入所時に拘束される時間を少しでも短縮して欲しい。

「ご心配いりませんよ」という言葉がいまはまったく信じられない。

大きなショートなので職員の手がたりないのはわかる。
入所時にみていると、ひとりで3部屋6人は確実に見ているようだ。

看護師がひとりというのも解せない。
ぜったいおかしい。
母は夜寝る前のインシュリン注射があるが、ショートでは看護師が夜はいないので
できないという。ショートのあいだは打てない。

いいことは続けて利用していると職員とも顔見知りになって
とりあえず小さな安心感は生まれること。

おとなの保育園みたいでショートに連れて行くときすこし悲しいけど、
長くつづく介護のことを思い、目をつむって、父母を置いてくる。

ホテル形式のグレードアップしたショートもあるのでたまに、
そういうところに行ってもらうのもいいかもしれない。

なんだかんだ言ってもショートステイがなければ、私の気力も続かないのだ。
by ygracia | 2005-06-22 00:33 | 介護に思う

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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