介護ヘルパー

介護保険の導入、介護ヘルパー資格試験が始まったころ、
私はボランティアで日本語教師をしていた。
将来もずっと日本語教師を続けようと心に決めていたので
大学に戻り、資格も取った。
そんなとき、日本語仲間は相次いで、介護ヘルパーの資格取得に
向かっていった。
ちまたでは日本語教師も所詮ボランティアだし、お金になるほうがいいと言って
ヘルパーのほうに移っていくのだとうわさが流れた。

それから何年たってるのだろう。

ヘルパーさんは私と同年代の方が多い。
たまに若い方もいるが、少ない。

はじめて利用したとき、母の通院で私よりずっと年配の方が見えて
私はほんとうに恐縮して、申し訳ないなんて思ってしまった。
でも「仕事なんですよ」と言われて、「確かに」と。
慣れるまでしばらくかかったけど。

現在までに5.6人お世話になっている。
今の方はもう1年以上のような気がする。
母が倒れる前からなのでよくわかってくださっていて
気がつくし、観察もしてくれるのでうれしい。
仕事もパーフェクト。
この仕事が大好きとおっしゃる。

ときどきピンチで来る方は一生懸命なのだが、
清拭のときの手袋そのまま、ボトルもそのままとか。
掃除の洗剤そのままとかうっかりも多い。
でも仕事以外の私の荷物運びまでしてくださるので、良しとする。

ヘルパーステーションのチーフは気の利く、やさしいかた。
どんな緊急のときも対応が早い。
副のかたは融通の利かないまじめな人で電話の対応がぶっきらぼうで困る。
でも仕事は確実。

朝日新聞に介護ヘルパーの実態が出ていてほとんどが
2年目には離職するとあった。
事業所のやりくりも難しい上に
不確かな保障に問題があるからだという。

父は言った。
「愛想がいいだけじゃだめだよ」
ヘルパーといってもお手伝いさんではない。
だから誰でもなっていいわけではない。
適性も必要だし、それなりの洞察力も体力も必要。
質の向上をはかり、それなりの保証を行政がしていかなくてはいけないと思う。

介護のトラブルにも質の悪いヘルパーの存在が見える。
この先、需要に応じて、海外からのヘルパーも増えてくる。
(現にもう養成講座は行われているが)
想定できない問題も広がっていく。

格差のない規定をなんとか作れないのだろうか。

政治家さんには興味のないことなのだろうか。
by ygracia | 2005-07-30 10:03 | 介護に思う

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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