姥捨て

姥捨てをしてきた。
姥捨て山に。

と昨日はなぜか落ち込んでしまった。
疲れ果ててしまった。

母を老健の体験入所というかたちでショートステイに連れて行った。
施設は広く、清潔そうで気持ちはよい。
しかし、万事、今まで利用してきたショートとはシステムも違うらしく、
まず、着いて諸手続きをしていたら母がトイレといい、
誰か職員が来るのかと思ってたら「じゃ、お待ちしてますので」
私がトイレに連れて行った。
トイレで車椅子で動けなくなっているおばあちゃんを引っ張り出した。
職員はその辺にいるのに手伝わない。
何なんだ。

職員は挨拶だけはよくする。
だれにでも「こんにちは」

こまごまとしたチェック。
医師(高齢)の診察。
要するに手をかけられないから、こちらの要求をそのまま
継続させるわけにはいかないらしく、
いままで家でやってきたことを減らす方向にするという。

緊急時に病院搬送するときにどうしてもここという病院はあるかというので
当然、かかりつけの病院を指定。
こればかりは譲らない。
聞いたことのない病院にはいかせられない。
あきらかに嫌がっている様子だった。

広いホールにはさまざまな様子のお年寄りがすわっている。
お互いに会話もなく、なんとなくすわっている。
職員は自分たちの仕事で手一杯らしく、話しかけもない。
唯一、廊下でひたすら、車椅子の練習と杖の練習をしていた
二人のご老人に若い男性職員が声をかけていただけ。
そこには笑い声があったけど。

母は違う環境ですこし青ざめていて、私も不安だったが
ベットに行きたいとごね始めて、看護師さんが
「おやつですよ」というと、ころっと態度が変わった。
家では絶対許可されない、シュークリームとコーヒーと
おいしそうに食べていた。
私のものと言う感じで食べていた。

私は荷物チェックで部屋へ。
母はホールで私の姿を探していたが、声をかけずに帰った。
その前に母には「今週は私の病院の番だから、1週間ここで待っててね」
というと、「わかったよ」と言った。

唯一救われたのは、職員が話しかけるとすごくうれしそうにしていたので
大事にされて気分はよかったのかも。
相変わらず、こまごまと要求していたけど。

私は外に出るとパーキングを探したが、まずい、
60分パーキングしかない。
老健の入所を決めたとき、施設の前にあるというのでチェックしていなかった。
道路上のパーキングロットしかなく、それも老健の利用者ではなく
いっぱい。
小一時間ほどうろうろして少し離れた幹線道路に
パーキングを見つけた。この次からここを利用する。
大汗をかき、心もふさいで、帰宅した。

なんで施設側は高飛車なんだろう。
利用者はお客様でしょうが。
まるで入れてやってるみたいな感覚、おかしい。

そして、もうひとつ、あきれたのは、
夜間センサーマットが足りなくて、10ベットほど、夜間は
ホールに連れていき、寝せるのだと言う。
何いってんの?
部屋があるのに、どうなってんの?
最終的に母が拒んだら、部屋に戻してベット柵で対応してくれるように
言った。ベット柵を四方にいれることは拘束になると言ってた。
また事故の起こる可能性が増えるけどこれも覚悟した。
そんなことより、人間らしく生きるほうがいいんだって。

もしかして、この施設の人がこれを読んでてもかまわない。
仕事をこなすことばかりではなくて、利用者が気持ちよく
過ごせることを念頭において、ものごとを勧めてください。
うそでもいいから家族には安心感をあたえるようにしてください。
入所後のことはまかせるけれど、扱っているのはものじゃない。
人の命なんですよ。

何箇所かの施設利用でいま、うちでお世話になっている事業所が
人間的に一番いいのがわかった。
ちょっとしたポカミスもあるけど、送迎の運転手さん、はじめ
エプロン姿で働く、職員さんたちの性格の良さにあらためて感じ
いった。

別の世界を見た感じで介護の現場もほんとうにいろいろだと
ツクヅク思った。

疲れ果て、ビールを飲んで、しらないうちに夫が引いてくれた布団に
寝てしまった。

朝、父の徘徊にきがついて、また一日が始まった。
by ygracia | 2005-08-02 07:08 | 今日のお話

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


by ygracia
プロフィールを見る