父入院中1(幻視)

今朝の父は元気そのもの、リカバリー室から一般に移された。
せん妄などで騒いではと思い個室希望したが、脳神経関係の病棟のため
重篤な方が多いから個室はあかないそうだ。
4人部屋だが、父ともうひとりしかいなかったのでま、良かった。

母をショートにつれていくためにとんぼ返り。
ショートでは皆さんが心配してくれて、おまけに、ラッキーなことに
キャンセルがはいり、延長できることになった。
チーフのKさんは数年前から知っていて、この方のおかげも大きい。
いつも私の話をゆっくり聞いてくれるので涙がでる。

母はとても落ち着いていて、このショートならいつでもいいそうだ。
家をでるときの母はどこかへとんでいったらしい。

夕方母の薬を取りに病院へいき、そのまま別の病院の
父のところへ。

朝からテレビを付けっぱなしにしたのがいけなかったのか、
起きてる父がいろいろ話す。
「1匹300円だよ、」
「???何が」
「さかなだよ、そこにいっぱいいるだろ、早くつかまえないと、」
「???」
「流れ出たさかななんだよ、あぶないぞ」
「????」
「網もってこい」
と、ベットからでようとする。
ああ、そうか。
ニュースでずっと、台風の洪水の話を聞いていたのだ。

「私がぜんぶ取るから、だいじょうぶよ、それより、まだ起きちゃいけないのよ、
安静にして横にならないと、うちに早くかえるんだから」
そしたら、おとなしく寝た。

手も足も動く。
元気。

夜の回診。
やっと寝たのに、起こされた。
あげくのはてに、ゆっくりしか考えられない父に院長先生、矢継ぎ早の質問。
また仰向けの父は舌が下がった状態だから、言葉がはっきりしないのだ。

「やっぱり、DLBだね、まいちがいないね」と研修医たちへ言う。
なんだか説明したかったけど、白い巨塔のご回診はいそがしいらしいのでやめた。

それと第一番目の問題がでた。
夕食のあと、ドプスとアローゼンが出た。
しかし、ドプスは父の場合、飲むと血圧が上がる。
それで覚醒するから、今夜はまちがいなく元気になる。
アローゼンはききすぎるから、夜中大変なことになる。
一応今夜の看護師2名に伝えてきた。

大騒ぎになり、きっと睡眠薬が出され、それが寝たきりに始まりになると
なんとなくみえてきた。

ショートでもここだったら、騒ぎにならないことが病院ではやはり、
問題になり、拘束とか薬とかになってしまうと話がでたが、
そのとおりだ。

回復具合と治療のことを見極めて、父を連れてかえることは
心に決めた。

救急の看護師さんが、昨日言ってくれた言葉が胸にささった。
「入院して治療することより、家で過ごすことを選んだとしても
それは岡村さんらしい生き方と言えるんですよ。」
by ygracia | 2005-09-06 21:28 | 幻視

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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