父入院中10

おっとっと、でお疲れモードがピークになってきた。

20日の父はちっとも寝ない。
いつもなら食事のあとは爆睡なのに、寝ない。
起きると言い、横になると言い、ずっとベットの上であっちにむいたり、
こっちにむいたり、一人では動けないから私が動かす。

リハビリに行き、あとから私も覗きに行った。
ここはガラス張りでそとからみえる。
やはり付き添いの家族などはだれもいなかった。
だからそとからちょっとだけ見学。父は歩行器につかまってすたすたと歩いていた。
まさしく、スタスタだ。

帰ってくると、変な様子で、
「帰れ」という。
「なんで」
「迷惑だ」
「だれが?」
「おまえがいると迷惑だ」
「???」
あきらかにおかしいので「だれだかわかる?」
「わからないけど、迷惑だ」
「じゃ、かえるよ」
「ベルトで動けなくなってもいいの?」
「かまわない」
「あ、そう。食事もナースステーションで看護婦さんにたべさせてもらうのよ」
「それはこまる」
「じゃ、かえるから」
「こまる」
「だれだかわかる?」
「・・・・」

ほんとにショックだったけど、病気だ病気だ仕方ないと自分に言い聞かせた。
でもなんでこういうときだけ、声もでて、スムーズな会話ができるのかな。

ちょっと部屋からでたときに、ドクター(担当医ではない)がきた。
「今、先生きた?」
「うん」
「なんて」
「具合のわるいところはないかって」
「なんて答えたの?」
「ないって」
会話が成立した。

まだ主治医がおやすみだから、この先まだわからない。

父は声が出ない。
だそうとすればでるはずなのに、かすれた声しかでない。
だからほとんど聞き取れない。
でも看護婦さんにありがとといってというと、はっきり
「ありがと」という。

ティッシュを鼻の前にぶらさげて、これをおもいきり吹いてといった。
ふ~とやってるが、ほとんどティッシュは動かない。
何回かやって、声を出させてみた。少し出る。

肺活量がないのかな。
声帯をふるわせるだけの空気がないのかな。
なんとか、声を出させたいな。
by ygracia | 2005-09-21 08:09 | 今日のお話


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