雑感

病院のなかにずっといると、いろんな家族がみえる。

父が元気になったのは、毎回(私が介助する昼と夜)の食事を
病室から出て、食堂でとらせたことがよかったからと思っている。
幸いに絶対安静の日は数日だったからよかったのだけど。

食堂は夕食時は人で溢れる。
力のない年配の女性患者が、ドレッシングの袋がきれないでいると、
近くのおじさん患者がきってあげたり、まだふらふらしてて、
トレイのもてない患者さんにだれかが手を貸したり、いい光景だ。

明らかにがん患者とわかる女性、たくさんの点滴と袋をさげて、
もう骨しかない体で食堂にやってくる。
この方、まだまだ生きる気力がある。
昨日、ご主人らしき方が現れた、洗いざらしのスポーツシャツで
ほんとに疲れて、笑みもない。
それでも奥さんにやさしくやさしく話しかける。

いつもナースステーションで食事介助されているおじいさん、
初めて家族が現れて、食堂にやってきた。
私ぐらいの娘と思われる人と高校生の孫娘らしき人。
娘らしき人が食事介助しようとすると、おじいさん、手をふりあげてたたいた。
そこで、孫に代わる。
孫はなれない手つきでおじいちゃんにご飯を運ぶ。
おじいちゃん、うれしそうに、孫のほっぺをちょんちょんとつつく。
この家族、介護未経験とみた。
おじいさんがごはんをもっと食べたがっているのにも気がつかない。
ひとりで食べれるんだと、じっと見てる。
動かない左手がさがってくるのも気がつかない。
ちいさな介助用のスプーンもつかわず、おおきなスプーンで口に入れる。
お箸を持たせようとする。
とろみ剤も気がつかない。
おじいさん、むせる。

目の手術をした中年の婦人と、年配の婦人。
お互いの家庭環境を話しながら食事。
中年のかたは、90歳のお舅さんをみているのだそうだ。
父より先に白内障の手術をしたという。
食事が心配だけど、夫に全部買ってきて食べるように行ったそうだ。
年配のかたは冷蔵庫に紙をはって、全部食事を用意してきたという。
主婦も入院となるといろいろたいへんだ。

お弁当を食べる年配の3人。
姉二人と弟らしい。
今週いっぱいしかもたないという長兄の世話に来ている。
なくなった、父母や伯父伯母の話などしたり、
生き返らせるには枕元ですきな曲をきかせるといいといったり、
いとこのなにちゃんがそれで生き返ったとか、
何の感情もなく、時折、笑い声もたてて、えんえんと話し続けている。

なんでこんなに個人情報を入手してしたかというと、
父が調子がよくて、ひとりでごはんを食べてくれるから。
絵の具状でフマンらしいけど、よく食べる。
それでわたしは人間ウオッチング。
個人情報を流してごめんなさい。
by ygracia | 2005-09-25 08:54 | 今日のお話


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