在宅介護と救急体制

昨年9月に脳梗塞を起こした父、その1ヶ月の入院がきっかけで筋力も落ち、
老化が一挙に進んでしまった。

このときは搬送先病院と、主治医(開業医)との連絡もうまく行き、
スムーズに行った。

12月には意識レベル低下、脱水で救急搬送。
このとき、希望する病院で断られ、搬送先を確定するのに、
20分以上、救急車の中にいた。
この間、訪問診療の先生に連絡いれて、病院に電話をしてもらいたいのに
躊躇していて、してもらえない。
強引に私が病院に電話、先生につないでもらってしまった。
「僕には権限ないけれど、クリニックの先生から電話をいれてもらえれば
救急のほうで考えてもらえると思う」
その電話と、救急隊員の再度の救急外来へのトライと
クリニックからの電話とが偶然にうまくそろったのか、
希望先に運べることができた。

今年、2月の初旬、また意識レベルは低下。
脱水らしいので訪問の先生に来てもらう。
点滴の準備をしたが、血管が細くて入らない。
救急搬送を決定。
その場で先生に紹介状を書いてもらうが、先生たちは
さっさと逃げるように帰ってしまう。

救急隊員は「なんで帰っちゃうんだ」と怒る。
紹介状もあるし、だいじょうぶかと思いきや、断られる。
訪問診療の先生にも隊員が電話して
「どこか病院紹介してもらえないんですか」
そして、車の中に何十分いたんだろう。
順番に病院に連絡、
「男性・・86歳・・・・レベル3・・・」
繰り返すが年齢を聞いただけで断られる。
6件没。
さすがに「じゃ、もういいです、家にもどる」
と私が言うと「出動してるし、紹介状もあるので搬送しなければなりません」
といわれる。
訪問のナースに「家に連れ帰る」と電話すると、
「とにかく、どこでもいいから点滴してもらって。がんばって」と言われる。

2回ほど、警視庁センターに依頼したが、自分たちで探せと断られる。
7件目を探す間、隊員とおしゃべり。
8件目でやっとOK。

そして今回は自分で病院に電話すると、
「連れてこれるなら、いいですよ」というわけ。
でもそれは無理だから救急車を呼ぶというと、
「では隊員から電話させてください、先生につなぎますから。
でも受け入れられるかどうかはわかりません。
男性用ベットはまったくありません」
と言われた。
それならと先回お世話になった病院に電話。
すると、「救急外来が混んでいるので10分か15分後に電話してください」
というわけで、待てないので救急車を呼んだ。
それでも運良く1回で希望先へ搬送できた。
訪問診療の先生には頼らなかった。
もう顔見知りになった隊員と話す。
「どこもいくところがなかったらどうするんですか?」
「それは大丈夫、自分たちは4班合同で探すための
ポートがあるので、都内どこかしらに搬送します。」
そうなんだと思った。

こんな悠長なことをやってられたのは、意識のなかったはずの父が
なぜか救急車にのると復活しちゃうのでみんな落ち着いてるわけ。

しかし、見てもらえる病院がないということはほんとに怖い。
うちの訪問の先生は開業ではなく、訪問専門のクリニック。
大手病院とかかわらないのは何かなわばりみたいなものがあるのかも
しれない。
たまたま父がレビーで先生同士が知り合いだったことなどから
入院後はスムーズではあるのだが。

アメリカのようにドクターが病院と提携して、ベットを確保してくれてたら
どんなに安心か。

知らない病院に搬送されると、レビーの説明を初めからしなければならない、
いつ発症してどういう経過で今どんな状態か。
2月初旬の病院は内科の先生が見てくれて「老衰」といった。
そして、血圧が異常に高かったので降圧剤というので
あわてて私が静止。説明。
レビーといっても「なにそれ」と言った。
若い先生がパソコンのところに行き、調べてきた。
カルテに「LEWY」と打ち込まれた。
「DLB」でしょうがと言いたかったけどやめた。

いまでこそ、神経内科の先生ならわかるだろうけれど、
ほんと知らない病院にいくのは辛い。
そして入院になったら、もっと怖い。

ほかの在宅のかたたちは緊急時、みなスムーズなのだろうか。

救急隊員に言われた。
「大手は今、なかなか受けてくれないんです。
通院患者でもですよ。
どこか小さな病院で1回かかって、そこに搬送できるように
しておくといいと思いますよ。
高齢ですし」

どこかいい病院あるのだろうか。

~救急事業に関して~東京都の場合(2004)
by ygracia | 2006-03-14 00:28 | 介護に思う


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