敗戦

母を1ヶ月ぶりで我が家へ連れてきた。
今回は迎えに行くと、ちょうどお誕生会の最中で、ボランティアの
踊りや歌や、手品の真っ最中。
母は肩肘を車椅子のひじにのせ、あごをつき、眠っている。
まったく興味ないみたい。
手品のときにすこし起きたかな。

そんな調子でたいした感動もなく車に乗り、
「おかあさん、おやつなにがいい?」と聞くと、
「なんでもいいよ」
恒例のカルピスソーダに、蒸しパン。
普段は絶対許可しないけど、このドライブのみ許している。
ごくごく、ぱくぱくの間に家に着く。

そして、たった1日で私はダウン。
父の世話とまったくうまくいかない。
二人は無理。

父のための時間がかなり必要なのと、母の要求と世話と
全く折り合わない。
母のトイレの最中に父が咳して吸引が必要になる。
父は急を要するから、母をそのままにしていく。
母はなんだかわからないから、「てっちゃん、てっちゃん、はやく」と叫ぶ。
私はてっちゃんじゃないのに・・・・・

父のラコールを準備しはじめると、母は自分の食事時間だと思い、
テーブルに着こうとベットからたちあがり、車椅子にすわろうとして
バランスを崩す。
そして、もっともストレス倍増するのは凝視。
私の一挙一動をじ~っと見据えるのだ。

久しぶりの母の世話、血糖値測定もインスリンもつい忘れそうになる。

父がなんだか面白くないのか、今日はひとことも話さない。
寝てばかりいた。
やだな、また肺炎かな。

朝から、母の着替え3回。
シーツ取替え、2回、防水シーツも意味なく、パンツ2重も大パットも
歯が立たず、ホームではちょこちょこ取り替えてくれるから
失敗しないけど、うちでは母はなにもいわないし、
トイレ行ってもでないで、その合間にどんどんしてる。

父の取替えもして、褥創ケアもして、口腔ケアもして、吸引して
でも話す暇もない。

「てっちゃん、電気消して」
「電気消したら、仕事できないでしょ、まだお父さんのやってるの」
「あ、そう」
1分後、「消してよ、はやく」

それでも約束してた、着物選びをやってみた。
来月、夫の会社のパーティにでなければならず、着物にすることにしたので
母に選んでもらおうと思ったのだ。
着物はお茶の先生をしていた母のもの。
「これ、だれの?」
(やば、だめかな。。。。)
「おかあさんのよ、全部。」
「あら、そう」
いろいろ見てると、
「おとうさん、よく作ってくれたね~~」
ちゃんと選んで、「お前は濃い色のほうがいいよ、帯はこれ」
と、脳はなにかを思い出したのか、しっかりした。
「横綱になっちゃうけど、着てくわ~」
「いいのよ、太いなら太いナリにきればいい」と母が母に戻った。

夜中のトイレを終えて、私の背中の痛みは最高潮~~

二人介護、もう敗北宣言だ~~~
by ygracia | 2006-04-17 23:51 | 今日のお話


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