いままでのこと

父の経管栄養をセットして、薬をコップに、1本に溶かした漢方、
後の3本に白湯をいれならべて準備。
もういちとクレンメの具合を確かめ、携帯だして、ストップウオッチで
10秒12滴ぐらいであわせて、私の仕事一段落。

ふりかえってみると、ここまではあっという間だったような。
ある晩、物音にきがついて、玄関を開けて外をみると
父がさっさっと、足早に道の角から帰ってきた。
ちゃんと背広を着てコートもきてマフラーもしている。
「おとうさん、どうしたのよ、2時だよ」
「・・」
歩いたせいで紅潮した顔がすごく不安げだったのを思い出す。

あのときから何年?
まだそんなにたってないような気もする。

去年の今頃はまだデイにかよい、元気で歩いていた。
せん妄や、徘徊、放尿に悩まされたけど、元気で
コミュニケーションも取れた。

父と二人三脚の生活がはじまってから私のバッグの中身が
子育て時代にもどったみたいだった。
お絞りウエッティ、除菌ウェッティ、お尻ふき、新聞紙、食事用エプロン、
割り箸、スプーン、大量のテッィシュ、ポリ袋、スーパーの袋、
ジップロック、リハパンにパッド、タオル数枚、ハンドタオル、
父の薄い上着。 キャンディ, etc.....

まだ母との外出のときはこのバッグのままだ。

いろんなことが次々と起きて、そのたびに驚かされて
葛藤して、いろんなこと覚えて(ほんとに知識量はどんどんふえる)
今に至る。
ついちょっと前まで、胃ろうなんてうちには起こらないと思ってたし、
よくないことだとも思ってた。

ほんと人生、おもしろい。
父がわたしに最後の教育をしているんだな。
by ygracia | 2006-06-11 13:10 | 雑感

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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