兄妹

80になる叔母が父のお見舞いにやってきた。
足がわるいので心配したけれど、しっかりしていた。

「つとむちゃん、わかる?」
叔母の切れのいい江戸弁に父が(えっ?)という反応をした。

叔母としきりにおしゃべりしていたら、父がなにか言ってる。
何をいいたいのかわからないけど、
叔母は
「うるさいんじゃないの?」と。

何回も手をさすり、にぎり、帰る頃には父も叔母の問いかけに
「わかる」と答えていた。

おとなになって、叔母とこんなに話したのは初めて。
まだお仕事をし、コーラスをして、元気そのもの。
なんだか忘れっぽくてというけれど、私よりはるかに頭が冴えてる。
無類の猫好きで猫ばなしに花をさかせる。
母の代わりにいっぱいいろいろ言ってくれて、うれしかった。

ベレー帽をさっとかぶり、グリーンの上着に白いパンツ。
足下はしっかりとおしゃれなパンプス。
80なのに、おばあさんらしいところはみじんもない。

ヨガの先生に長生きの秘訣はと聞かれ
「そんなこと考えないで生きてきたから、それが秘訣かも」と答えたそうだ。

つながった過去をもつ親戚がいるって、うれしいかもとつくづく思った。

ちっちゃいおばちゃん、長生きしてね。

b0055939_22553523.jpg

by ygracia | 2006-10-18 22:55 | 今日のお話


<< 困惑 安定 >>