通夜の挨拶 12月5日

母は通夜当日まで父の死を知らなかった。
朝、電話口にだしてもらうと、とても冷静で、教会に誰といくのか、
何時までに行くのかとしっかり訪ねて来た。

その母は喪主だったけれど、翌日の葬儀ミサ/告別式だけに参列した。

母の代わりに私が挨拶をした。
はじめは用意してあったものを話すはずだったのだが、神父様の
お話の意図と同じ感じがして、思うに任せて自由に話す事にした。
父への思いは強く、強く、湧き上がった。

まとめてあったものをここに書くけれど、
話した事は、父からもらった大きなメッセージと、父の最後の命をまっとうする姿
など、思いのたけをはなした。

遺族の挨拶
 本日はお忙しい中、父、岡村勉の葬儀にご参列くださいまして
ありがとうございます。喪主である母、岡村マサ子、高齢のため
かわりまして娘の私がご挨拶させていただきます。

父は11月30日、午後11時3分、孫娘の手をしっかり握りながら
静かに目を閉じました。肺炎で10月に入院。苦しい呼吸のなかで
父は「がんばる」と何回も申しました。その言葉の通り、何回も
乗り越え、11月には元気になって、帰宅の予定でいた矢先でした。

父の生活をサポートするようになって4年半になります。
私も一人娘で若い頃は両親の言葉に耳もかたむけず、すきなように
過ごしてきましたが、この4年半は父からほんとうに
おおくのことを学びました。
どんなときも決してあきらめず、命ある限り、前をしっかり見て
それでいて、穏やかに、人に愛されて人を愛し、
最後の一呼吸までしっかり力を出した父。
その父の生きる姿を私たち、家族はこころに焼き付ける事が
できました。そして大きな力をもらいました。
そしてもうひとつ、忘れてならないのは、父が危篤になって
高輪教会の古川神父様にきていただき、お祈りをしていただいた
あとの父の穏やかさとこころの強さです。
亡くなる寸前まで、付き添いさんの冗談に笑い、孫息子を叱り励まし、
孫娘の話に耳を傾け、
そして、父が私をいたわり、自然に祈りの道へ導いてくれました。

今日はみなさまのご参列に感謝し、
心穏やかに父を思いたいとおもいます。
ありがとうございました。

挨拶はこのようにまとめていたけれど、話した事はほんとうの父の姿、
神父様のお話のなかの「手紙」「生きる道」ということばに
父の姿を思いながら、参列者が父を思い出してくれて、
そんな時間を作ってくれた事に感謝しながら挨拶をした。
by ygracia | 2006-12-07 19:50 | 父と千の風

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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