朝起きると、母から「おめでとう〜〜」

トイレに連れて行くと、
「ばばちゃんは?」
「ばばちゃんってだれ?」
「かあさんさ」
「おかあさん、いくつ?」
「わからないよ」
「83だよ」
「そうか、じゃ、ばばちゃんはいないね〜」
「私だれ?」
「てっちゃんさ、」
「てっちゃんじゃないよ」
「なんで〜てっちゃんでしょ」
と母はいままでになく、不安な顔をした。
「ゆみこだよ」
「あ〜そう、ゆみこだ」

朝食は軽めにして、昼にみんなでお正月のお雑煮とおせちを
たべることにした。
全員協力で、1階の部屋、父の祭壇の前にテーブルを置き、
2階から食事を運んだ。
とっても良い顔の母。
よく食べた。
おいしいといって、次々食べた。
お屠蘇もおちょこにほんのすこしいれたら、「なんでこれだけ?」と言う。

酔った夫が
「お母さん、スキー上手なんだってね」
「そうね」
「大会とかでたの?」
「でたよ」
「どんなのに?」
「4人とか、5人で走るのよ、山とか坂とかあるの」
「わ〜〜クロスカントリー!!」
これには全員盛り上がり。
「どのくらい走ったの?」
「う〜〜ん」
「1キロとか?」
「いやいや、そんなんじゃない、だって、5人で走るんだもの、
長かったよ」

楽しいときを過ごしたけれど、
「ね〜ね〜てっちゃん、あそこにはかえりたくないから」
この言葉にほんと私は胸が苦しくなるのだ。

父の介護の生活で、後半はほんとに夫と子供ふたりを完全に
巻き込んだ。
特に夫は会社でのポストのため、かなりのハードな仕事をしているのに、
帰宅すれば、家事をし、終末の買い出し、ありとあらゆることを
やってくれた。
手抜きの食事も、不規則な夕食もずっとがまんしてくれたから
今はすこし、夫とこどもたちのために時間を使いたい、、、

母は31日にきたのに、もう洗濯と、捨てるオムツの山。
時間通りのインスリンと食事、トイレ、たったこれだけの介護仕事
なのに、ベットから立ち上がってないかとか、車いすで部屋から
出てこないか、転んでないか、叫んでないか
そんなことにずっと気を張っている。

家族のことも優先したいし、私はもうボロボロ。
母は食べて、テレビ見て、寝てるだけなんだけど、どうして
こんなに大変なんだろう。

正月早々、愚痴がでてきたぞ〜〜
by ygracia | 2007-01-02 01:09 | 今日のお話

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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