認知症って

NHKの朝の番組で認知症の特集をやっていたらしい。
野田さんのところにも取材があったから、いろんなケースを紹介するのかと
思っていたら、再現ドラマ風だったらしい。
見てないからわからないけど。

この前も金スマで、安藤加津さんの再現ドラマをやってたけど
ちょっとみてすぐチャンネルを替えてしまった。
彼女の本は何回も読んで心境が自分と全く同じだったから
テレビでそのシーンが目にはいったとたん、胸が痛くなった。
いやだ。

私の場合、母の骨折から介護というものに入ったのだけど、
気がついたら父の変化に翻弄され、突然母までもどこかへ
行ってしまい、ふたり介護に気が狂いそうになり、
まだこれから勝負だと考えていたら父が逝き、
やっぱり納得いかないうちに親の介護から放されたと感じる。

だから”認知症とは?”なんていう番組は見たくないし、
腹もたつ。

たしかにみんなの理解の上に介護がなされることはとても大事だが、
認知症にならないという保証があるわけでもなく、
なりたくてなるわけでもないのだから、はい、こんなんですよって
言われると、すごく腹が立つのだ。
わたしだけかもしれないけど。。。。
私が思うに、再現ドラマよりも、認知症の正しい情報、脳のしくみ、
栄養素の問題、現在の研究状況、そんなものを伝えて、
体験談は著名人で、介護経験者が多くいるのだからそういう人の
話でもいいと思っている。
介護は百人百様だけど、あ、こんなとこがおんなじ、とか、あ、こんな工夫が
あるんだとか、そういう小さな安心感を感じられればいちばんいい。
修羅場をみせることもないとおもっているし、まして
認知症になった悲しみなんか、写さないでほしい。
不安や、悲しみでいっぱいのお年寄りを見る痛みってないんだろうか。
もちろん、アルツハイマーを宣告されて、自分からその変化を発信するかたも
いるけれど、それはまたひとつの生き方。
言いたいのは、見せるために番組を加工しすぎないでほしいということ。

いま思うのは、父が自分の変化に気がついて来て、不安だ、悲しいと
どうしていいかわからないとときどき言っていたことに
私はちゃんと対応できていなかったのではということ。
父のそれまでの人生に合わせて、もっといろんなことができたのでは
とやっぱり自問自答している。

レビーがこの1年でずいぶん浸透してきたけれど、
じゃあ、レビーに対応してくれる、理解してくれるどんな方法があるんだ、
どこで、どんなことしているのかって言われたら、あまりわからない。
レビーの家族が、一応に研究熱心で一生懸命なのは
レビーにかかっても、やっぱりおとうさんであり、おかあさんであり、夫であるから
スイッチオンのときは、いつもの父や母や夫なんですって、
どうしても伝えたくなるからなんだろうと思う。
でも医師のほとんどはこう答える。
「レビーですか、それは大変ですね、ご家族での世話はむずかしいでしょう」

そうレビーは認知症のなかでも精神障害が著しく、重篤な状態に早く陥ると
されているから。。。
うちの場合、たしかに展開ははやかったけど、最後まで父だった。
アルツの母はやっぱり母ではない。精神的には母の介護のほうが
ずっと辛いのだ。。。。。

だからさまざまな認知症があること、介護は百人百様であること
そして「お年寄りの尊厳」をなにがなんでも守っていかなければ
いけないこと、そんなことをメディアで知らしめてほしいのだ。。。


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by ygracia | 2007-03-27 00:59 | 介護に思う


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