か・ん・げ・き

外国脚本で日本人の舞台を見たのは数十年前、市川染五郎(当時)の
「ラ・マンチャの男」ぐらい。
そのとき、どうしても歯がうく感じがしてなじめなかったのだ。

だけど、今夜はスペイン、ガルシア・ロルカの本ということで
面白そうと思って見に行った。
「血の婚礼」
場所は東京グローブ座。
ここは住居と保育園とか劇場などをいっしょに作って
コミュニティのようにしたマンション。
娘の大学の先生もしている人が設計したそうだ。

劇はどんなものかと思ったけど、娘や息子の世代と
私たちに近い年齢のベテラン女優との組み合わせだし、
演出は俳優さんでもあるし、良さそうかなと思っていた。
それでなくても一生懸命なソニンを応援しようという気持ちで
見に行った。

モダンな舞台をぐるっと取りまくように席があり、
舞台の俳優の顔もしっかり見える。
フラメンコギターは今回はじめてという奏者(渡邊香津美)が
奏でる音から幕が開く。
衣装の色合い、捉え方がいい。
森山未来のサパテアードも、一生懸命でいい。
まだ腰が浮くのと、重心がさがるから、それが直ればかなりいい。
でもフラメンコみせるわけではないから、十分。

私はいつのまにか舞台に引き込まれて、頭の中では
スペイン語訳が始まってしまった。
学校で読んだ文章が、ちらちらと頭をよぎったのだ。
日本語の台詞も歯のうくようなものではなく
自然で、よかった。

今は舞台、みんなよくなったんだとつくづく思った。
ソニンも声がよく出ているし、いい。
全体にベテランの根岸と江波がきちんと舞台を引き締めている。
また全員出てくるときの構成、がすごくいい。
モダンダンスの振り付けに通じるものだった。
印象的だったのは息子と同じ年のあさみれいなが
ラストの立ちいちで、芝居の余韻から目覚めず、涙をうかべたまま
呆然としていて、引っ込むのがワンテンポ遅れたこと、
ハッと我にかえって、もどっていった。
拍手はなりやまず、カーテンコール3回。
スタンディングオーベーションしたかったけど、だれもしないからやめた。
劇だとしないのかな?
でもとなりのお兄ちゃんもまえのおばさんも腕を高くあげて拍手、
私もまけじと手を高くあげてあげた。

ソニンちゃんは何回か見かけていて、娘と同じ年だし、なんとなく
気になってかわいいと思っていたので、がんばってる姿みれて良かった。
これからどんどんお芝居してほしい。
森山未来は娘となんだか息子によく似てるねと話しながら帰って来た。
踊れるし、セカチューだけの人ではありません、大きな俳優になるでしょう。
声もいいし。

なかなか良かったのでチャンスがあったらご覧あれ。






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by ygracia | 2007-05-16 00:07 | 今日のお話

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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