DLB

最近、ブログを見て回っていると、あ、レビーじゃないかと思われる家族を
かかえているのを見たりする。しかし、相変わらず、医師の知識不足で、
長谷川式スケールで21点、海馬の萎縮がないから、とかで認知症ではありません
と言って、うつ病の処方を受けるだけで帰らされる。ご本人は真面目な方が多く、
年を取って物忘れが激しくなり、ほんとうに情けないと、不安にかられているのだ。
家族は、まだご本人とコミュニケーションも取れるし、生活もなんとかできるから
やっぱり、ただの物忘れだと思い込もうとしている。

レビーに関しても、アルツハイマーをあとから発症する場合もあるわけで
なかなか判断はむずかしいのだろうけれど、長谷川式で境界にあるなら
そこで治療(あくまで進行を遅らせるためだけれど)を開始すれば
ご本人にとっても家族にとっても平和な日が長くなるのに。。とつくづく思う。

老人性うつ病や不安神経症といわれて、抗精神薬を処方されて飲み続けて
症状があっというまに悪化していって、始めて精神科や神経内科に
かかるというのがあるようだ。

人間だれでも年を取って、物忘れだって起きる。
本人も不安にかられる。
動きにくくなった体、かすむ目。

認知症、どこを基準に判断するか、それは家族の心と目しかない。

もちろん本人の意志もあるかもしれない。
なんとかすっきりしたいと思うかもしれないし、このままでいいんだと
おもうかもしれないし、人に迷惑かけたくないというかもしれないし、
精神科なんて、死んでもいきたくないというかもしれないし。。

でもそこに家族の強い愛があれば(一瞬でも)かならず
平和な時間をのばすことができるはず。

理想だよっていわれるかもしれないけど、いい。
まわりに家族もそれにかわる支えがないならば、
しっかり自分を見据えよう。
どんな人生おくっても、たったひとつしかない自分だけの人生なんだから、
自由にしていい。

scallopsさんがまとめてくれたDLBの症状と診断。
もういちど読み返そう。

【DLB】 ① 症候と鑑別診断

*DLB (Dementia with Lewy Bodies=レビー小体型認知症)とは、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症についで多い「変性性認知症」であり、日本では三大認知症疾患のひとつといわれる。福祉村病院院長で横浜私立大学名誉教授の小阪憲司先生によって発表された病理学概念「びまん性レビー小体病」を発展させた臨床的概念。

【DLBの症候】
①進行性の認知機能障害で、進行はADよりも早い。ADでは認知機能障害が初期から顕著に現れるが、DLBの場合は初期に記憶障害が目立たないことがある。
②認知機能の日内変動が大きい
③幻視がある
④パーキンソン症候も現れるが、安静時の振戦は少なく、ちょっとしたことで倒れやすい姿勢反射障害や、歩行障害が多い。
※パーキンソン症状で発症してから1年以上たって認知機能障害が現れた場合は、PDD(Parkinsons's Disease with Dementia)とする。

【幻視の特徴】
①幻視の内容は非常に具体的で、繰り返し出現する。カラフルで動きがある。
②意識がはっきりした状態で幻視が出現する。この場合は、せん妄とは呼ばない。
③人や動物に関するものが多い。

【DLBの画像所見】
①びまん性の脳萎縮はあるが、ADほど強くない。
②海馬の萎縮もあるが、ADほど強くない。
③脳血流およびブドウ糖代謝は大脳の全体、後頭葉で著明に低下する。
※ADでは側頭・頭頂葉で著明に低下する。

【鑑別診断】
①AD(アルツハイマー病)との鑑別
DLBでは、記憶障害は比較的軽度。逆に、注意障害や視空間の錯視、言葉の流暢性など運動機能障害が著明。あるときはぼんやり、あるときにはシャキッとするような「覚醒度の変動」はADにはみられない。ADでは画像で海馬の萎縮が目立つ。
②PD(パーキンソン病)との鑑別
通常のPDに症状は似ているが、DLBでは安静時の振戦が少なく、姿勢反射障害、仮面様顔貌、歩行障害はPDよりも目立つ。PD治療薬レボドバへの反応性が乏しい。
③ピック病(前頭側頭型認知症)との鑑別
前頭側頭型認知症では人格障害、脱抑制、自発性低下が目立つ。


DLBの診断・治療について詳しいWeb Site:
Lewy Body Dementia Association Inc.(英語)
ドクターコウノの「認知症大講議」
レビー小体型認知症治療ガイドライン
在宅医療における認知症の診断とフォローアップのこつ

参考文献:
「レビー小体型認知症の概念と臨床像」 福祉村病院院長 小阪憲司先生
※Cognition and Dementia Vol.4 No.1 2005. 1(メディカルレビュー)より
「DLBの診断の治療・処遇」千葉大学大学院医学研究員 神経内科教授 服部孝道先生
※千葉認知症研究会 第10回研究発表会 教育講演より

by ygracia | 2007-09-09 11:23 | 今日のお話


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