介護のプロとは

母の骨折からはじまって既に13年の介護歴。
父の介護は年数からすると短くて、あまりにも展開が早くて
介護といっていいのかどうか、終末期をあっというまに
経験してしまったという感じがする。出来なかったことも多かったし。

母は帰宅2日目以降は頭の中の配線の不具合が多くて、
母である時間は少なかった。
でも話には乗るし、良く笑ったし、ふたりでテレビをみて
楽しんだ。
母が私に番組の内容を説明してくれたり、おすぎとピーコのことを
思い出したらしく、昔のことをいっぱい話してた。
真剣にテレビをみて笑っていたので、なんだか嬉しかった。

娘とも昨年から母はあまり変化してないねと話した。

白髪がすこし増えたかなとおもうけど、母はまだ元気。

ホームへ帰るときも問題はなかった。
お迎えに担当主任のAさんがみえると、にこにこしてた。

Aさんに来月の血糖コントロールについていろいろお話、
用意したプリントを渡す。

このために、昨日献立表をチェックした。
給食センターで作られるもので、ホームに届いてから
野菜などを調理、また刻み、その他も施設内のキッチンで
準備するわけだ。
しかし、問題点はメニューの作成は給食センター会社の
栄養管理士が作ること。あくまで机上の論理ということ。

友人の家族が栄養士で病院勤務のときに、メニュー作成で
悩んでいるという話を聞いて、そういうものなんだと
始めて知ったことがあったけど、施設の場合、入居者の
変動もあまりないわけだから、ほんとうの健康管理のためには
施設内に栄養管理士を置くべきではないかと思うのだ。

調理士は送られたきたものをその場で食べられる状態にするのだけど、
これも知識不足を感じる。

嚥下が悪くなれば、すぐにとろみ、きざみ、ミキサーとなる。
まず見なければいけないのは本人の嚥下状態。
何が飲み込めて何が飲み込みにくいか、しっかり見ることなのだ。
刻みと言われて、すぐになんでもかんでもはさみをいれてしまうのは
まちがい。
調理士も刻みの形も勉強しないと。
いちばんいいのは、人間の嚥下の様子をカメラで実際に見ること。
父と母の喉の飲み込みをみてほんとにその違いと、気管と食道の
メカニズムを良く知ることができた。

話がそれてしまった。
理想の介護ってきりがない。

父の介護が終わって、周囲から介護関係の仕事を始めたらとすすめる
声が多かった。
でもよーく冷静に考えると父だからふんばれたのだと思った。
もうちょっと若かったら、介護のプロを養成する学校を
作りたいと思ったけど、いつもの気まぐれな理想家の夢。

今は母のことをおもうと、悩むし、自分がふらふらと歩いているのを
感じるから、やっぱり自分探し。
短い介護期間でこんなにふらふらになるのだから、
十数年とか数十年とかの介護者の介護終了後の精神的ダメージは
はかりしれない。

施設を観察していると、介護士としての資質も考えさせられる。
優しさだけではできないし、技量だけでもできない。

部屋から出て来た車いすのおばあちゃん、音もなくすたすたと車いす
を動かしながら、ヘルパーの机(高さがある)の前を通る。
介護日誌作成中のふたりのスタッフ、ずっと頭を下げているので
まったくおばあちゃんに気がついていない。
おばあちゃんがトイレに消えるまで頭は上がらず、見ることはなかった。
見ていたのは、私とほかの入居者2名。
その後、けっこうな時間を経ておばあちゃんはトイレから出て来たので、
ご自分で出来る方とわかったけれど、でも歩行が出来ない方なのだから
気をつけないといけない。
このときはスタッフはそれぞれの仕事に行ってしまたあと。

まず、介護士は視野(機能的)をひろくしておかなくてはいけない。
下を見てても360度、感覚をひろげておかなくてはいけない。

あ〜〜また始まっちゃった〜〜

やめやめ、ヨガのサムスカーラだ。悪しき習癖。

とにもかくにも母が元気で機嫌良くホームに戻ってくれたこと、
私自身に信頼感が出て来たこと。
ほかのご家族にもあえたし、良かった。
先日、会議に出ていらした、入居者代表の方も顔見知りになり
なんとなくうれしい。
前のホームのおばあちゃんたち、元気かな、会いたくなったな〜〜
by ygracia | 2007-10-25 11:41 | 今日のお話

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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