今日の

母はやはり看護師さんがくると甘えようとする。
人の話はあまり聞かない。
右手が序々に鈍くなっているように思える。
もうシャワーまで車椅子で移動させられ入浴も今朝したという。
脳の血流を調べる検査であまり長くて疲れたとこぼしていた。
顔はもう完全に脳梗塞患者のそれだ。
どうも言葉をかなりなくしているように思うが聞くと知ってるよといって
その間に言葉を捜しているような感じだ。

薬はいままでの糖尿病の薬を飲むことになった。
早く帰されるかも。
うれしいことだがすごい不安。

父はもう最悪。
昼間は問題ないが、朝の2時からが活動開始だ。

「もう、やめた!」
「やめるんだよ」
「やめた!」
普段は静かな父が大声で叫んでいる。
私はもう眠くて、黙っていると、
「もう力がない。おもいんだよ」
「おもいんだよ」
なお黙っていると、
「たすけて~~~~たすけて~~~だすげで~~~」
と蚊の鳴くような声で話している。

仕方がなく起きていくと、電気シーツが熱すぎて、
布団をけりたいのに布団がからまって動けないと言う状態。

布団をバーっともちあげ、
「は~い、ばんざいして~~」
硬く硬直した父を万歳させて、布団に風を送り、シーツのスイッチを切った。

父はあっという間にすーすーと寝息を立てた。

それから1時間くらいかな、
眠ったような寝てないような。

「非難しないと!」
「逃げなくていいの?」
父が大声で話している。
「異常事態だ!」
「交通止めだ」
「どかさなくちゃ」
「違法行為だ、罰してもらわなくちゃ」
「逃げなくちゃ」

すっかり目が覚めた私。
3時だ。

「どこへ逃げるの?お父さん」
「どこだかわからないけど、にげなくていいのか?」
「いいよ、逃げなくて。」
「そうか」

もうスースーと寝ている。

それから1時間後、ごそごそ音がしている。
「お父さん、トイレ?」
「・・・・」
だまってトイレにいった。

それからまた1時間後。
「のどが乾いた!」
叫ぶ父。
「自分で飲んできて!」
そしたら、自分でちゃんとおきてのんでいタ。
丁寧にコップもゆすいで伏せていた。

もう私はよれよれ、
もうすぐ息子の出る時間。
もう起きていよう。
2階へあがったけれど、おなかがすいてきて
夕べのおみをつけを飲んだ。
そしたら知らないうちにソファで寝てしまい、
気がついたら9時少し前。
息子も娘も爆睡・・・・

父はひとりでトーストを焼いて朝ごはんを済ませていた。
しかし眠い眠いといってベットへ。
そりゃそうでしょ~~~

あとから娘にきいたら夕べ結構大きい地震があったって。
もしかして父はこれに対して
「にげなくていいのか」って言ったのかも知れないと思った。
気がつかなかったのは私のほうだった。b0055939_1993872.jpg
by ygracia | 2004-11-01 19:02 | 今日のお話


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