平穏

今日はとても平和だった。

ゆうべ、私はこの1週間の疲れで何が起ころうとも目覚めない状態で寝ていた。
だから、父もきっとあきらめて静かにしていたのだろう。
目が覚めたのは朝6時。
父はパジャマのままうろうろしていたので
「もう起きる?」
「・・・・」
「じゃ、あと1時間ねて」
「うん」
さ、私ももうすこし休もうと思ったら
むくっと起きた父、居間にむかって、
「あと2時間、おまいりを遅らせていただきます、あしからず」
「あと2時間、おまいりを遅らせていただきます、あしからず」
と大声で2度くりかえし、最敬礼の挨拶をし、
ベットに戻った。

ふわ~~~すっかり目が覚めた。

朝食が終わるまでは、何もわからない父。
いつものことができない。
電子レンジもわからない。
電動シャッターのスイッチもわからない。

疲れたのでほおっておいたら、2時間後にはひととおり
作業は終了していた。

10時をすぎて元気なのでテレビの体操をいっしょにやってみた。
とても楽しそうに動かないはずの体がなぜかよく動く。
足もでる。

きょうは午前も午後もひとりで家のまわりを一周。
ふらふらしない。

きのうからドプスとアリセプトを再開しているせいだろうか。
でもアリセプトを3週間続けると、父の場合、また朦朧としてくる。
はじめて飲んだときはその効果にみなびっくりした。
ケアマネージャーさんが
「目がこんなにおおきな方だったんですね、すてき」
といってくださるくらい、目がしっかりあいて、
2年間忘れていた新聞取りや、洗顔やいろんなことが
スムーズに思い出して元気になった。

母はゆうべ、尿のバルーンを無意識にはずしてしまったらしい。
こういうことがあったのでベットからの転落、もしくは骨折
のリスクが出てきたことを了承してくださいと言われた。
せん妄は、薬をのむほどではないというから、
母の行動におかしなところはあるみたいだ。
母に「カテーテル取っちゃったの?」
と聞くと、「知らない」
「あの女の人がそう言ったの?」
と看護師さんにいやな顔をした。
看護師さんをなぜか、いつも「女の子」とか
「しらない女の人」とか言う。
導尿をやめたのでベットからおりてポータブルにいかなければならない。
間に合うはずがない。
また巨体なので大変な作業となる。
1回おりただけで、へとへとになっている。
パジャマが足りなくなったので家に取りにかえり、前に使った紙パンツも
もっていった。
夜だけでも使えばいい。
看護師さん、「しばらく紙パンツにさせていただきます」だって。
ま、いいでしょう。
家にかえればまた間に合わなくてもだいじょうぶだし、
ふつうにできるから。
母は、もうひとことも口をきかなかった。
はやく寝たかったようだ。

そのまえに父の寝ぼけた話をしたら、
げらげら笑っていた。

私は帰りに「秋の童話」を借りてきた。
ストレス解消だ。

夜は娘がおすしを買ってきてくれたので、
父と娘と私で缶ビールをひとつ、わけあって飲んだ。
父完食。歯をポリグリップで止めたから~

私はビール大好きののん兵衛だが、この1年、飲まなくなった。
飲んじゃったら、夜中に活動できなくなるから。

明日は平穏かなぁ~~~~b0055939_2051453.jpg
by ygracia | 2004-11-02 20:52 | 今日のお話


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