平穏は続かず

今朝6時に目が覚めると、父がふとんをかけずにベッドの端に転がっていた。
布団をかけるようにいうと素直にかけてそのまままた眠った。

私もひさしぶりのお休みなのでゆっくりしようかと思ったが結局
目が覚めてしまい2階へ。

夫が海外出張から戻る日なので居間の掃除をして、そろそろ
父も起きたかなと見に行くと、ボーっとしている。
カーディガンをきるのに、30分格闘。
シャッターをあけるのに15分。
パンをやいて、牛乳を電子レンジであっためるのに30分
途中で全部忘れて、ベットで横になって30分。
起きてから2時間以上たっていた。
入れ歯をいれるので父に口をゆすぐようにいったところ、
返事もなくすーっと洗面所へその直後
バタンという音。
とんでいくと、父がおもいっきり倒れた感じで洗面所の入り口と
横の部屋の柱にはまったようになっていた。

「どこ打った?」
「背中」

すぐに枕を持ってきて、父を起こし、寄りかからせて、
「着替えてくるからがんばってまってて」

まちがいなく頭を打っていると思ったので
とにかく救急車
子供たちを呼んで、父をみてもらい、電話。

また母のときと同じS大学の救急センター。
とても込み合っていて、救急のひとが父を診察室にいれると
看護師が怒った。
「まだいれないでください!」
救急隊員がいろいろ報告すると、
「頭部裂傷というからうけたのに、困るんですよ、
先生いないし」
そのやりとりをみて腹がたってきたので
E病院でもいいですよと言おうとしたら、隊員が
だいじょうぶですよ、むこうで待っててください、と。

また母のときのような、あまりわからない研修医だったら
断固戦うぞとおもって、とりあえず、父の神経内科の
主治医に電話。
お休みなのに出てくださって、ほんとうにうれしかった。
先生の声をきいてなぜか落ち着くことができた。

だいぶ待たされてから先生に呼ばれた。
まず、頭部裂傷の傷を8針縫ったこと。
大きな障害は出ていなさそう。
レントゲンをとるという。
食い下がって、CTはといったら大丈夫、いま必要ないとのこと。
安心できる先生だったので信用した。

レントゲンも異常なく、父もとてもはっきりして、今朝のボーっと状態がうそのよう。
いろいろな注意を受け、帰ってきた。
あとは通院だ。

救急隊員のかたにもいろいろ教えてもらった。
足元がふらつく人の腰に三角巾を巻いておくこと、ふらつきをさっととめられること、
なかなか役にたつ話だった。

あふれかえる救急患者を見ながら、だれでもどんな場合でも
気持ちよく診てくれる救急病院があったらいいのにって。

車椅子をもってくるよう、息子に言ったのに、なかなかこない。
父が言った。
「正装してくるんじゃないか~」
ジョークだ、すごい!

母のところへいくのは夜になってしまった。
「おそいじゃない、ずっとまってたのに、」
父のことは話していない。

父の友人が電話をしてきたのでその話を母にすると
とてもよく覚えていた。
いったい、何を忘れたのだろう。
忘れてよかったのは体の節々の痛み。
いまは何もないって言う。ふしぎだ。

脳梗塞の本をよんだら、オペラ歌手のかたが脳梗塞になって、失語症となり
ただ日本語で「水」はでてこないのに、ドイツ語ではでてくるのだそうだ。
あとから形成されたものは残っているらしい。

ということはだんなは英語でわたしはスペイン語というわけで、
お互いに話ができなくなるわけだ~~~

昨日の平穏は今日、私が受ける試練のためのお休みだったのかも。

ふぁ~~~~~
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by ygracia | 2004-11-03 22:13 | 今日のお話


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