手術

母の手術は無事に済んだ。

父の世話に手間取り、病院についたときはすでに手術は始まっていた。
母に会わなかった、一抹の不安にさいなまれたが
看護師さんと話しているうちにおむかえの時間になった、早かった。

母は私の顔を見るなり「ゆみこぉ、痛かったのよ、だからやめたのよぉ」
と起き上がろうとした。
手術時間も短かったので私は、ほんとうに手術をやめたのかと思ったが
母の錯乱だったみたい。

先生からの説明も終わり、手術成功。
母はうなり続けている。

痰がとまらない。
母は麻酔からもスムーズに覚醒して、自分で痰を切って、取っていた。
血痰が出た。
看護師に伝える。
A看護師「麻酔のときにチューブをいれるのでそれで傷がついたんだと思います。
続くようなら肺も見なければなりません」
この人後は、来なかった。
点滴針を包帯でとめようといいながら、ずっと来なかった。
今日の昼間担当の若いB看護師に血痰を伝える。
「痰をいっぱいだしているので、のどがきれるんですよね」
そのまま。
今夜担当のC看護師に言う。
「麻酔のときにチューブを使うのでそれで傷がついたと思います。先生に一応
報告しましょう」

母が吸引を拒んだ理由がわかった。
これは苦しい、痛い。
まず、口からチューブ、次に鼻から。
母が突然、血の塊を吐いた。
ベテランD看護師、巨体の母をえいとばかりに傾けた。
気道確保。
私は、おもわず、足を指差した。
D看護師、「わかってます!」
足より命だ。
若いC看護師、あきらかに声を失っている。
「枕!」
「枕ありません」
私はソファにあった、枕をわたし、ふとんをどかし、血の気がひいたまま、
手伝い。
ふたりのおかげで大事には至らなかった。

だれのせい?
麻酔医?
あす、あの血の塊はなんなのか、聞かなければ。

今日の父は相変わらず、マイペース。
デイ、夫、娘、ヘルパーさんにゆだねたもの、うまくいかなかったことがあった。
鍵事件。
父にズボンの後ろポケットに鍵のはいった小銭入れを入れたことを
夕べも今朝も伝えた。
それをどうするかも伝えた。
朝、夫が父を送り出すときにデイの方がチェックしたところ鍵がない。
夫は仕方なく、自分のを渡したので出かけられなくなったというので
私は急遽、家に戻った。
どこにも小銭入れはなかった。

夜、父のズボンをみるとちゃんとあった。
父「気にはなっていたが、それが関係しているとは思わなかった」
夫「お父さん、聞いてもこたえてくれないし」
父「神経がね、つながんないから、答えがすぐには出てこない」
みんな、父に振り回された。

息子にお風呂に入れてもらい、パジャマをきせてもらい、
ベットに寝かしてもらい、あっという間に寝息を立てた。
良かったね。
木曜日はデイに行かないと言った。
ああ。

今日は親友が病院まで来てくれた。
母は彼女を覚えていて、喜んだ。
帰った後も「まみ、帰ったの?」とつぶやいた。
名前も覚えていた。

友はやつれていない私をみて笑った。
それはそうだ
家族が私が倒れないために、食べてもいいと言う。
ダイエットにさいなまれていた日々がうそのよう。
3食しっかり食べ、ビタミンドリンクを飲み、
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一番うるさい夫が「おかわりは?」と聞く。
そのおかげで太っている・・・
いいのか、悪いのか・・・・
ま、いいか。
by ygracia | 2004-11-10 04:16 | 今日のお話

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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