完全看護

S大学病院はみるからにきれいで大きくて、何も問題ないような病院形態では
ある。
しかし、入院棟の4基のエレベーターに患者も見舞い客も業者も先生も看護師も
一緒にそれもギュウギュウ詰めで乗らなければならない。
たぶん、設計ミスだ。
いちばんいやなのは、産科から新生児室へ授乳に行く、お母さんたちが
ネグリジェ姿で乗ってくること。
若いママたち、自分の後姿、ちゃんとチェックして。やはりガウンをはおりましょう。
いちばんうるさいはずの新生児室、小児科、無神経もいいところだ。
私がお産をしたときから何も変わっていない。
ぜったいおかしい。

完全看護といっても大きな病院ではおなじなのかもしれないが、
看護師は時間でしか見回りに来ない。
母に具合がわるいときはナースコールをといったが、
「はい、どうしました?」
トイレなど間に合うはずもなく、むせていたら、ナースコールもできないじゃないか。

私が腎盂炎で入院した都立E病院はS大学よりもナースの質が上だと思った。
看護精神がしっかりしていると感じる。
それでも夜勤は手がたりないから、コールしてもすぐとはいかない。
隣に入院してきた83歳のおばあさんのかわりに、
同室の私と、もうひとりのかたで10日間、ナースコールをした。
水分をとらなくてはいけないおばあさんにお茶もあげた。
家族がいなければナースしか頼れないのに、それもなかなかうまくはいかない。
なにかが間違っている。

ゆうべ、母は苦しみの一夜となっていた。
尿バルーンをはずしてしまい、しかられ、
あげくのはてに身体抑制の手袋をされたので、興奮して血圧があがり、
痰がからまり吸引され、血とともにまた胃の異物を吐き、
さんざんだったという。
看護師さんに説明をうけたが、あとで先生ともはなして、
どうも胃がやられているようだ。
潰瘍まではいってないらしいが、胃壁保護と、胸焼けのための
ガスターが点滴に足された。
私が行ったとき、寝ていた母がめをさまし、吸引はひどい、
やる必要はないと怒った。へたくそだといった。
先生は吸引して楽になったでしょうといったが、ふくれていた。
私も吸引で吐き気が誘発されることが怖いが、
なにが正しいのか、よくわからない。
くやしい。

ま、一日、一日、いろいろ解消はされていくだろうが、油断は許されない。

父は今日は、アリセプトを止めてみた。
かわりに、ドプスを飲ませた。
よだれがほとんど出なかった。
やはり、アリセプトの副作用か、むずかしい。

朝動けなくなった私のために父がトーストを焼いてくれ、
牛乳を出しておいてくれた。
何もいわないが心配してくれたらしい。
遅くでかけようとしていた夫の気配に
父が大声で「だれだ!」とどなり、
夫があわてて、「おじいちゃん、どうした!」と部屋に飛び込んできた。
「いや、なんでもない、ゆみこが具合が悪くてねてるんだよ」
と夫に説明した父。

娘はきのう、父と建築の話をずっとしていたという。
とてもはっきりしていてなにも問題ないという。
夫は「おかあさんが馬鹿にされてんじゃないの?」という。
なんで、私のまえではよれよれじいさんになるんだろう。
いや~もう。

私の左足がやばい。
薬を飲んで、早く寝よう。
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by ygracia | 2004-11-10 21:43 | 今日のお話

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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