レビー小体型認知症

レビー小体型認知症の名前が知られてきて診断はされたのにもかかわらず、家族はその行動や変化に翻弄されていて、理解できずに苦しんでいる様子が多くのブログのなかでみることがある。
医師との出会いも大切だが、家族ももっとレビーを良く理解することも大切だと感じた。
また奇怪と思われる行動もおじいちゃんやおばあちゃんや夫や妻が壊れてしまったと思うより、脳のしくみを知って、なぜこうなるのか考えれば、意外と納得できたりする。
もちろん、失禁、排便などの後始末に辟易するだろうし、情けなくなることもあるわけだけど、脳が勝手に判断してるわけよ〜〜って思えば少しは楽にならないだろうか。

仲間内には今回開かれたレビー小体型認知症研究会、家族会のレポートを
別ルートで伝えることができた。
その中でやはり、多くのレビー介護家族に知ってもらいたいこと、ここに
出したいと思った。
すこしでもレビー介護が楽になるなら。

家族会での小阪先生の基調講演から

小阪先生 「レビー小体型認知症をめぐって」
現在の報告ではアルツハイマー全体の50%、レビーが20%、脳血管性が20%
とされているが、最新のノルウェーからの報告では脳血管性はいなくなっている。

1817 Parkinson 詳細な臨床像の記載
1868 Charcot PDの命名
1912 Lewy PD脳にレビー小体を発見
1953 Greenfield PD脳にレビー小体の重要性
1960 Carlsonら  ドーパミン異常の指摘 日本では佐野先生
1976〜84 小阪  大脳皮質にでるレビー小体 症例記載 提唱
          びまん性レビー小体病
1996 McKeith    DLB診断基準
2005  McKeith   診断基準改定版

現在の研究では神経細胞の中にも神経突起の中にもレビー小体ができると
言われている。

LBDは 初老期、老年期、若年期(世界で一番早いPDの発症は18才)
に発症するが、確定するのはなかなか難しく、シャイ・ドレイジャー症候群や
カプグラ症候群などとも診断されることもある。

タイプの分類は
脳幹型(PD)
移行型
びまん型 中枢神経 自律神経に多数出現するレビー

1990年にDLBDの発症を検査
通常型 70%がパーキンソン
純粋型 アルツを伴わない 発症が早い(39才)72.7%
             初老期      18.2%
             老年期       9.1%

1995年に第一回国際ワークショップが開かれる(イギリス)
1996年 研究発表でDLBDの特徴が極められる

    1 中心 進行性知能低下
    2 コア 認知機能の動揺性 幻視
                 特発性パーキンソニズム

    3 支持 繰り返される転倒、失神、一過性の記憶喪失
         抗精神薬への過敏性、系統的な妄想、ほかの幻覚


タイプも脳幹型、辺縁型、新皮質型などがでる。

2005年の第3回ワークショップで CDLBガイドラインが改訂される

現在主な特徴で特記されるのは、「レム睡眠行動障害」
と重篤な抗精神薬への過敏症
重篤な自律神経失調症。
また「抑うつ」の問題。老人で鬱と診断された人に注意しなければならない)

九州大学での検査で脳血管性認知症と診断された人の41.4%がレビーだったという結果がでた。

ではレビーの早期発見はどうするか
まず、幻視が出たとき、誤認にもとづく妄想がでたときに診断する。
要素 幻視
   錯覚(せん妄とは違う、ハンガーが人にみえる、毛布が人にみえる)
   多形視 歪んで見える
   絶対的意識性 家内がふたりいる 家がふたつある
          奥さんがにせものだ など
          (カプグラ症候群にまちがわれる)
   脳萎縮が少ない
   海馬の萎縮も少ない
   スペクト 後頭葉の血流が少ない (日本では重視)
   心筋123I-MIBG 心臓がもやがかかり造影されてこない
           (欧米ではやっていない)


まとめ
  パーキンソン
  認知症を伴うパーキンソン症
  レビー小体型認知症
 これらをすべて含めて レビー小体病と呼んで良い
 (ただし神経内科ではそこまで認めてはいない)

治療に関して
 ドネペジル(アリセプト)はアルツハイマーの薬ではあるが
 BPSDへの治療として効果がある。
 a. ドネペジル
 b. 抑肝散
 c. 非定型抗精神病薬(危険があることに注意)

 パーキンソン症状への治療は
 a. レポドーバ
 b.ドパミンアゴニスト(若い人向け)

レビーは早期診断が大事である
また個人を知って、適切なケアをできるようにしたい。

「脳の仕組み」 岩田誠(東京女子医大)老年系内科

 脳を大きく二つに分ける

 前方が嘘つきな脳、後方が正直な脳

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 内部の黒質はメラニンがあり黒っぽく見える。ドーパミンを作る。
 青班は運動がスムーズに行くように調節する働きをする
 赤班もある。
 この青班にレビーが出易い。
 青班は夢をつかさどる、夢を見ると前頭葉が一緒に燃え上がる(活発になる)すると筋肉にブレーキがかかる(金縛りの状態)
 この機能が少し壊れるとブレーキが利かなくなり、寝言、レム睡眠行動が
 起きる。

 脳の中央部(内部)が壊れて正直な脳の情報が消えると、嘘つき脳は
記憶(視覚や知覚などから残っているもの)のなかから情報を持って来る。
これで人間が行動する。
これが幻覚やせん妄となる。本人は本当だと思っている。

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芸術家や小説家が嘘つきな脳で描き出したものは作品となるが、普通の人間が
嘘つきな脳で起こす行動は、認知症となる。

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急いで取ったメモと不確かな記憶のため、間違った解釈があるかもしれません。
もしお気づきの点がありましたら、メールやコメントでお知らせください。   
                           ygracia





by ygracia | 2008-11-07 16:56 | 雑感


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