認知症の人々を支えるために

人間がいちばん誇れるものと言ったら、「考える」ことができること、
かもしれないと知らされた時間を過ごして来た。
人間はいっぱい考えて、いろんな知恵を出し合って、知って、支え合うことができる。
動物は本能でそういうものをもっているけれど、人間は人格ができた段階で、
真我の部分を覆い隠してしまい、支え合うことを学び、言葉に出さないと
なかなか行動できない、個々と関わらない、ようになってしまっている。

第30回在宅認知症ケア連絡会に参加して来た。
ネット仲間のサナさんとcabinetさんも誘った。遠方のtomogoroさんも
予定していたがお父様介護のピンチヒッターが見つからず断念。
また機会はあるから。

私も初めて参加。
テーマは
「BPSD後、寝たきりとなった認知症ケースへのかかわり、あなたが向き合うものとは」

参加者は医療関係者、福祉関係者、介護職、看護職、ケアマネ、いろいろ。
それでも東京全区域から60人以上が集まった。
8人づつ、各テーブルへ、わたしたちもそれぞれ別れてテーブルへ。
それからテーマに則したロールプレイが行われ、このリアリティさに
びっくりした。みなさん、劇団じゃないのに、経験してるからか上手で
なんだか今、家のなかを見てるみたいだった。

テーマに則してまた二つの問題点をあげて、それを各テーブルで
ディスカッション。
最初はどきどきしたけれど、私のところはケアマネさん3人、歯医者さん2人、
看護師さん1人、介護関連会社1人、介護家族1人で、いろいろな話がでて、
本音も聞かれて興味深かった。

私は今回のテーマは実体験もあるので、簡単にテーマに触れる部分だけを話す。
でもやっぱり終末のことを言うときは、涙がこぼれそうで上をむいた。
実体験をただ話すのでは愚痴になってしまうし、一方的な話になって
ディスカッションには関係なくなるから、できるかぎりポイントのみ話したつもり。
それでもついつい話し過ぎてしまいそうになる。
ケアマネさんもよく聞いてくれたし、看護師さんの病院の話もよかった。
歯医者さんの話もよかった。おふたりとも個性豊かで興味深い。
口腔ケアの話、もっとしたかった。「胃ろう」は治るよと言ってた。
嚥下リハビリのできる訪問歯科医をどんどん送り出さなくちゃって。
テーマがそれたけどそこもちょこっと話せた。
で、全体発表で、うちの発表してくれたケアマネさんがすごくまとめかたが
上手で、いちばん良かったかも。
いつのまにかどきどきも消えて、ほんとに有意義だと思った。

ここに集まった数十名の人たちはいっぱい考えて知恵をしぼり、訓練し
学んだ。そしてその知恵をまたどこかで役にたたせることができるわけだ。
ほかの人の意見も聞くことができ、視点を変えることも学ぶ。
これはほんとに重要なことだと感じる。

介護家族は今まであまり参加できていないというのでちょっとびっくり。
愚痴の出し合いになってしまう可能性もあるから、家族会が別に行われると
いいなと思った。

そして出会いは広がり、おもいもかけない方と会うことができた。
「残り火いのち、在宅介護11年の記録」の著者、藤原留美さん。
cabinetさんが紹介すると連れてこなかったら、そこですれ違っただけ
だったろう。この本は数年前に介護を始めた頃に読んだ本。
そして私の先輩だったので会いたいと思った人。

二次会には行く予定もなかったのだか、出席、結局4人で喋って
プチ家族会。
家族の気持ちを聞いてあげられる場所、あったらいいなと思う。
個人クリニックや介護施設、デイなどでときどき家族会って
あるけれど、そういうものもほんとに大事だと思う。
疲れた心を癒せる場所、聞いてもらえる場所も欲しい。

先生方と話す時間がまったくなくてそれは次回のお楽しみに
取っておこう。

そして家に帰って、私のブックマークのなかに
スゥエーデンの介護体制を綴ったブログをいれてたことを
思い出し、開けてみる。
これも藤原さんだったのだ。

南スウェーデンの町ESLOVへの道 ホスピタリティーケアを探す旅

これが私の使命と話す顔は輝いていた。

ほんとに不思議な一日だった。

cabinetさん、サナさん、ありがとう。
木之下先生、Hナース、ありがとうございました。
元永先生、次回はたくさんお話したいと思います。

藤原さん、ありがとうございました。

ちいさな積み重ねが多くの人の支え棒になる人を作り出している。
こんな地域の活動、普及してもらいたいと思う。

認知症サポートブリッジ


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Commented by キャビネット at 2008-11-13 00:25 x
ygraciaさん、さっそくのレポート、ブラボー!!です。
私にとっては初体験尽くしでした。介護に携わる様々な職種の人達のグループディスカッションというのもいいですね。別のサイドから物を見るこの大切さを改めて実感しました。私たちのグループでは、ドクターが「あの症例は幻覚があったという事なので、レビーの可能性がある」というコメントをしていましたが、他の方は、そうですね、程度の反応。レビーはまだまだ認知されていない・・・という思いがしました。
そして、プチ家族会。もう言うことありません。大満足です。
家族会ってここからスタートするのよねと、いまだに余韻に浸っています。今回は4人だったけれど、4人が6人、8人と広がっていくといいですね。というより、広げていきませんか?
Commented by ygracia at 2008-11-13 19:23 x
キャビネットさん、ほんとに良かったですね。初めてお会いしたのに、それを完全に忘れちゃいました。家族会やってみたいですね。この次はすこし増えるようにしてみたいです。考えて行こうかな。
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by ygracia | 2008-11-12 22:20 | 今日のお話 | Comments(2)

老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


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