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老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


by ygracia
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かねあい

なんでもひとりでこなしてしまうほうが楽は楽なんだけど、
それでは先が見えている。
ヘルパーさんをお願いはしているものの、父の様子も毎日違うので
水分補給見守りの時間帯にウマくあうとは限らない。
ヘルパーさんが来る30分前にのみたいと言い出せば飲ませねばならず、
せっかく気分よく寝付いたときにヘルパーさんの時間がきたりとか。
そういうときって、おことわりしてもいいものかどうか悩む。

ヘルパーさんをお願いして一番良かったのは清潔を保てること。
部屋もしかり、本人たちもトイレのときに清拭してもらえるのできれい。
そして、声かけがおおいから、父母もわたしの金切り声を聞かなくて済む。

でも時間を決めているから、私はやっぱり休めない。
父母がたまたまよく寝ていてくれるから、じゃ、私も寝ようと思うと、
もう時間がせまっていて、結局起きていなければならない。

うちの場合、かならず、なにかあるから、ヘルパーさんのいる2時間のなかで
何回かは呼ばれるのだ。むずかしいものだ。
それでもすこしは休めるからいいのだろうけど。

今日は夕方母の病院の予約があり、父をヘルパーさんにお願いした。
あさから、うろちょろふらふらし続けている父、夕方はせん妄もある。
ヘルパーさんもついて歩いたらしい。

母の先生、
「新聞や本を読んでますか?」
「・・・・・」
「頭の体操はしないとだめですよ、」
「・・・・・」
「岡村さんは頭の回転のいいかたなのに、」
「・・・・」
「ただのおばあさんになっちゃうよ、岡村さんらしくないじゃない」
「・・・・」
「新聞とかよんでね」
大きくうなずく母。
長い間、お付き合いしているN先生、ほんとうに心の広い、優しい方だ。

母は物事の混乱が少しづつ増えている。
娘に、
「水ちょうだい」と湯沸しポットを指す。
「お湯かお茶?」
「水」
お茶をあげて、
「シロップいっぱいいれて」
「お茶だよ」
「コップがない、コップがない」
「今、ここにあるでしょ、お茶がはいっているのよ」
「あ、そう」

私がうっかりして父のトロミ剤をふたつ、おきっぱなしにした。
おやつだとおもって、母はのもうとして、
あけられないので、私を呼んだ。

腕時計の電池がなくなり、止まった時計にパニック
目覚まし時計をかわりにおいたが、無関心。
このせいか、夜中におきて、にこにこと深夜番組をみている。

それでも、父がふらふらと歩き出したり、ベットから脱走していると、
「ゆみこ~」となぜか私の名を呼ぶ。
てっちゃんではない。ほかのときは全部、てっちゃん。

自分をコントロールするのに、ほんとうに疲れる。
気合をいれて、ふんばるよりしかたがない。
兼ね合いがうまくいけばいいけど、なかなか・・・
by ygracia | 2005-10-12 00:28 | 今日のお話