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老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


by ygracia
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父のミサ

2007年4月17日、父は自分で建立したお墓にはいった。
大正8年11月17日に生まれ、昭和63年11月に建立、
平成18年11月30日に逝き、ほんとうに父らしく、計画的だ。。

あいにくの曇り空だったけれど、桜もまだ残る霊園に
親族も集まってくれた。
平日だった事で、きっと少ないと思ったのだけどみな来てくれた。
81になった叔母もきてくれた。
葬儀のときに連絡漏れだった母方の甥夫婦も来てくれた。
ひとりっこの私のために、みな来てくれた。

神父様も父のために一日をさいてくださった。

「千の風になって」を聖堂で流した。
私の好きな新垣勉さんの歌。
お墓の前でも流そうと思って、霊園の方にわがままいって、
電源コードまで用意してもらったのに、肝心のときにスイッチ入れるの忘れた。

父のために五日市の花泉さんにお花をお願いして、届いたお花は
ほんとうにきれいだった。
父のミサ_b0055939_21471384.jpg


遺影の父(65才のころの写真)もこころなしかうれしそう。
父のミサ_b0055939_21481929.jpg


前の晩、ひとり父と話をした。
まだ引きずっている、私自身のこころの痛みを話した。
まちがっていたのかな、ほかにやり方があったのに。。。
結局は父に甘えつづけた自分だった。
「おとうさん、どうしようか、おとうさん、もうできないよ、おとうさん、うち帰ろうか」
何度となく話しかけたことが、結局答える事のできない父に
苦しい思いをさせてきた。。
ごめんね、ほんとうにごめんね。

父の大好物のうなぎを用意した。
今日のはね、静岡からとどいた、上物のうなぎなのよ、
おいしいでしょ。

またお墓にももっていくからねと約束する。
父がわらった。

父のミサ_b0055939_21551898.jpg



父のミサ_b0055939_21554441.jpg







ミサと納骨が1時からだったので、きっと皆昼食を抜いていると思い、
サンドイッチとおやつを用意。
サンドイッチはうちの近くのBread Farmにお願いした。
ミニクロワッサンハムサンドと、ミニハンバーガーが入っているランチセット。
これがほんとうにおいしくて、みな喜んでくれた。
ご主人、奥様、おばあちゃま、ありがとうございました。

墓前に集まり、納骨をすませたところで、ぽつり、ぽつりと
雨がふりだした。
皆には部屋に戻ってもらい、食事をしてもらっている間、
私と娘はアレンジのお花を取りだし、周囲のお墓に花束を分けていった。
上のほうにある、親類のお墓に娘が花をもっていったが、まわりのお墓にも
花売り娘のようにお花をあげながら、歩いていった。
みなさん、父を、おじいちゃんをよろしくお願いしますと言いながら。

私がすることがいっぱいあって、参列者のお世話ができないとき、
いとこの奥様が全部、お茶だしから洗い物からやってくれた。
唯一年下の鎌倉のいとこも洗い物片付けてくれた。

お菓子も大好評で、みんなリラックスしてくれて。。。

神父様のお話にもあったように、
父の人生が、その人柄と行いが今日、この場に集まってくれた人びとの
こころに生きている。。。
その思い出を思いおこしながら。。。ひとときを過ごした。

最後までおとうさん、ありがとう。。

そして4月17日は娘の誕生日。
娘にも感謝した。。
by ygracia | 2007-04-18 22:14 | 父と千の風