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老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


by ygracia
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がんばらない介護

鎌田先生が「がんばらない介護」を提唱されて随分立つけれど、
私自身、「がんばらない」なんて絶対ありえない、
そんなことしちゃいけないってずっと思っていた。
がんばらなくちゃ、一体誰が何をしてくれるっていうの、
私しかいないじゃないと、いっつもいっつも思っていた。
がんばらないなんて、いけないんだって。
先生がおっしゃる意味は「がんばらないであきらめなさい」
ということではなくて
「あきらめることじゃない、希望をすてることじゃない、ちょっとリラックしながらいこう」
という意味。だけど、これがなかなかできない。

私だって、どうにもならなくて周囲の手を借りるようになり、
その輪に安心してまかせられるようになったと思ったとたん、
父は逝った。
でもやっぱり頑張り続けたかったかもしれない。

母は昔入院して、同じ部屋の方にいつもこういっていた。
「私はね、がんばるっていうことば、きらいなのよ」
「なんで?」
「頑張るって、実は我を張るっていうことじゃないかと思うから。
我を張ってもいいことないじゃない」
「へ〜〜」
「もちろん、頑張ってもいいのよ、でも我を張りすぎないようにしながらね〜」

私はいつもこのシーンを思い浮かべる。
骨折を繰り返し、車いすで退院するときの母。
そのあと、自分なりのリハビリで杖で歩けるようになったんだけど、
またすぐ骨折。その後完全に車いすになった。

頑張らない介護、
私はこの先生の話が好きかも
「がんばらない」っていうのは以外に大変なこと

私はやっぱり「ふんばる」同盟かも。
足がぶるぶる震えてもふんばらざるおえない、
踏んばり棒をしっかり握って、ぶるぶる震えて進む、
そんなんかもなあと思っている。

今週は鎌田先生のお顔を拝見できそうなので楽しみだ。
by ygracia | 2007-05-08 00:26 | 介護に思う