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老いた父と母と-いつまでもあなたがたの一人娘でいたい~


by ygracia
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誕生日

父の85回目の誕生日をした。

母の病院へ出かける前、「今夜はお父さんの誕生日をするからね、3日早いけど」
「開始は何時だ?」
「わかんな~い、病院でどれだけ時間がかかるかわからないから~」
これが私のストレスだ。
時間を言ってしまうともう、大変なことになる。

夫と母をたずねると、すごく甘えた感じの母がいた。
まだ絶食だ。
熱いおしぼりで顔をふき、香りのいい化粧水をつけて、ハンドクリームをつけて
すっきりする母。
おいてあっても看護師はここまでしない。
入れ歯もそうだ、出してくれないので母は歯抜けおばあさん。
食事がないからいれなくていいというわけではないのに。
それに歯があると脳への刺激もあって、はっきりするのだ。
今日は、母はまた誕生日を忘れた。
私のことは旧姓でよび、婿のことはちゃんと覚えていた。

帰ってから、寄せ鍋の準備をした。
父の好きな茶碗蒸しをと思ったが、体がふらついて、できないのでやめた。
がんばりすぎた。
オードブルやかわいいケーキはもう朝のうちにデパートで購入しておいたので
よかった。
父は笑いっぱなしだった。
息子は花屋さんに交渉して、1000円で買った3500円くらいするだろうバラの花束を
もって帰ってきた。イケメンもどきに花屋のおばさん、だまされたのかな。
私、夫、娘からカーディガンのプレゼント。
色は娘がおじいちゃんの好きな色をと、探しまくって良い落ち着いたグリーンを見つけた。
好きないろだと父が言った。
ワインをのみ、ビールをのみ、よく食べた。
「いい味だ」と父が鍋をほめた。
長い仕事人間でおいしいものを食べつくしている父なので
いつも気になる。
おいしい、まずいをはっきり言うのだ。だませない。

写真もいっぱい取った。
元気な父を証明したかった。

アリセプトをとめて、4日。
どうなるかな。
誕生日_b0055939_12103138.jpg

by ygracia | 2004-11-14 23:50 | 今日のお話